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 カツオのたたき約11トンをだまし取ったとして、警視庁は21日、栃木県佐野市富岡町、水産会社役員田村正雄容疑者(63)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。

 捜査2課によると、田村容疑者は2012年7月、東京・築地にあった食品加工会社に「カツオのたたきを旅行会社の関係ホテルや大型スーパーに販売している」「受注が増えたので仕入れたい」とうそを言い、翌8月、1キロ750円のカツオのたたき約11トン分(870万円相当)をだまし取った疑いがある。代金を支払わず、卸売業者に1キロ400円で転売して約440万円の利益を得ていたという。他にマグロをだまし取った疑いもあるという。

 同課は、田村容疑者が10~13年、複数の会社から海産物加工品など計約2億3千万円相当をだまし取ったとみている。