最悪の予測失敗は過度の強気-BOAが読み違えた世界経済減速
10月20日(ブルームバーグ):米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのグローバル金利・通貨責任者デービッド・ウーは、BOAが今年犯した最悪の予測失敗が、世界経済減速の可能性を読み違えた米国債相場の弱気見通しだと認めた。
ウー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「金利見通しこそが、われわれが今年犯した最悪の予測失敗だ。それは私自身も含めての話だ。われわれが間違ったのは強気過ぎた点だ。米国に対する強気には正当な理由があったが、世界経済減速の影響を米国も免れないという認識が足りなかった」と語った。
同氏は「投資家はこのデカップリング(分断)というテーマ、つまり米国と世界の他の地域との分断を織り込んでいたが、ことによるとリカップリング(再結合)のリスクが今や間近に迫っているのかもしれない」と指摘した。
欧州と中国の成長低迷が米景気の足を引っ張るとの観測が広がったことで、米国の10年国債利回り は15日に2013年5月以来の低水準である1.86%を記録した。20日のニューヨーク市場での利回りは2.19%と、BOAの予想(2.75%)を50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り下回る水準にとどまっている。
ウー氏によれば、BOAは3週間前までは3.1%という見通しを示していた。ブルームバーグが調査したエコノミストとアナリストの予想中央値は2.7%となっている。
原題:‘Worst’ Treasuries Call Missed Global Slowdown, BofA’s WooSays(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Andrea Wong awong268@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.netGreg Storey, Kenneth Pringle
更新日時: 2014/10/21 11:36 JST