2014年10月20日 (月)蘇州夜曲と贖罪
10/21のクローズアップ現代は、「李香蘭 激動を生きて」です。
プレビューを見てきました。
李香蘭が歌う「蘇州夜曲」は心に沁みるほど美しい。でも、彼女の過酷な人生を知れば知るほど、美しいメロディが哀しみを帯びて聞こえてきました。
李香蘭の本名は、山口淑子さん。1920年に旧満州で生まれました。幼い頃から語学に長け中国語を自在に操っていたといいます。李香蘭という名前は、家族ぐるみで付き合う中国人から与えられた中国名でした。しかし、1937年の盧溝橋事件で、山口さんの人生は一変します。美貌と語学力を兼ね備えた山口さんは日本軍の目にとまり、日本の行動を正当化する映画に駆り出されてしまのです。山口さんは「李香蘭」として、日本人に反発しながらも次第に惹かれていく中国人女性を繰り返し演じました。
終戦後、山口さんは日本に協力した中国人として国民党政府から銃殺刑が求刑されますが、日本人であることが証明され難を逃れました。しかし、一緒に映画を製作した中国人は裏切り者として次々に処刑されていきます。山口さんは、こう語っています。
「日本人に都合のいい中国人の娘を私はやっていた。それに一枚加わっていた李香蘭っていうのが私は本当に許せない」
山口さんはその後、ジャーナリストとしてベトナムやパレスチナなどの戦地を訪れ、弱い立場にある人々のことを自分の目で確かめて伝えていきます。その原動力になっていたのが、贖罪の思いだったといいます。
今回番組では、生前の山口さんを知る方々にお話をうかがいながら、激動の時代を生きた山口淑子さんがその生涯をかけて伝えたかったメッセージをひも解いていきます。
ぜひ、ご覧ください!
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投稿時間:22:24
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