大久保直樹
2014年10月21日16時39分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募した宇宙日本食の新たな候補に、福井県立若狭高校(小浜市)のサバ醬油(しょうゆ)味付け缶詰が選ばれた。衛生面や栄養、設備などの基準を満たせば、保存試験を経て2016年秋ごろに認証される。
栄養バランスを充実させ、宇宙に長期滞在する宇宙飛行士のストレスを減らそうと、07年からJAXAが認証を始めた。一定の栄養や保存期間があり、水分やかすが飛散しないなどが条件。これまでにラーメンや山菜おこわなど12社の28品目が認証され、27品目が宇宙へ運ばれた。
メニューを増やすため、審査費用の一部を助成して昨年7月から初めて公募。食品メーカーなどから108品目の応募があり、若狭高などの33品目を選んだ。
若狭高は昨年、小浜水産高を統合して海洋科学科を新設。サバの缶詰を製造してきた小浜水産高は、06年末に国際的な衛生基準「HACCP」の認定を取得している。応募資格は企業だったが、JAXA側は「HACCPを取得して実際に製造しており、企業と同等」とみなした。
平松正尚校長は「学んでいることが社会で実践できることは、生徒の自信につながる。夢が広がる」と話している。(大久保直樹)
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