蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【ゴルフ】勇太、日本一 我慢のゴルフで逃げ切った2014年10月20日 紙面から ◇日本オープン<最終日>▽19日、千葉県野田市、千葉CC梅郷C(7081ヤード、パー70)▽晴れ、気温20・4度、風速1・4メートル▽賞金総額2億円、優勝4000万円▽67選手(うちアマ5人)▽観衆1万763人 池田勇太(28)=日清食品=が、ついに日本の頂点に立った。3打差の首位から、過去2度優勝の片山晋呉(41)と最終組で直接対決。前半はバーディーが取れず、後半も16番でダブルボギーをたたくなど最後まで苦しんだが、1打差で逃げ切った。ツアー通算12勝目、メジャータイトルは2009年日本プロに続き2冠目。03、07年にこの大会でローアマに輝いており、アマ・プロ2冠は7人目。また、現役選手会長の制覇は初、メジャーは倉本昌弘の92年日本プロに続き2人目。小平智(25)=Admiral=が片山とともに2位タイ。アダム・スコット(オーストラリア)は38位タイ。 最終18番、タップインでのウイニングパットを沈めた池田に、仲間たちから水掛けの祝福が浴びせられた。それでも笑顔を絶やさなかった選手会長は「メジャーに勝つというのは、こういう気持ちなんだと思いながら、18ホールをやりました」と話した。 15番まで2バーディー、2ボギー。2位に3打差をつけていたが、16番パー3での第1打が「飛びすぎて」グリーン奥バンカーへ。第2打は右方向に。ラフから3オン2パットのダブルボギー。2位に1打差に迫られたが動じることなく「1打リードしていたからまあいいや、と。(その後は)冷静にできたのが良かった」と振り返った。 表彰式での優勝スピーチで池田は時折言葉を詰まらせながら、前日話していた“ある思い”を披露した。3週間ほど前のこと。08年からコンビを組んでいる福田央(ひさし)キャディー(38)が、池田と酒を飲んでいる時に「日本オープン勝ちたいな」とポツリ。それを聞いて、「(今年のセッティングは)例年になくみんなにフェアで、技術が出せる。これだったらやる気になれる」と決意したのだという。苦労をともにしてくれた相棒の思いを実現すべく“我慢のゴルフ”に徹して、ゴルファー日本一の座を勝ち取った。 池田は、昨年から選手会長。プレー以外に公務が多く、負担のかかる選手会長が在任中に日本オープンを制したのは初めて。また20代で日本オープンと日本プロを制したのは74年に両大会を制した尾崎将司以来2人目。そしてツアー制が施行された73年以降、今大会史上7人目のローアマと優勝との2冠達成者となった。通算12勝のうち8勝が9月以降で“秋男”が本領を発揮してきた。 「あと1〜2試合勝ちたいよね。欲だけは人一倍あるからね」。次週は契約先が主催するブリヂストンオープン、そしてその翌週は前年覇者として臨むABC選手権。3週連続Vを見据えた池田が、賞金ランキング4位に浮上。初の賞金王も視界にとらえた。 (櫛谷和夫) PR情報
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