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【ゴルフ】

アン・ソンジュ 最速6億円突破

2014年10月20日 紙面から

◇富士通レディース<最終日>

 ▽19日、千葉市緑区・東急セブンハンドレッドC(6635ヤード、パー72)▽晴れ、気温23・8度、風速1・8メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽50選手(うちアマ2人)▽観衆6324人

 通算11アンダーで並んでホールアウトしたアン・ソンジュ(韓国)、横峯さくら(28)=エプソン、菊地絵理香(26)=オンワードホールディングス=のプレーオフに。1ホール目、バーディーを決めたアンがスタンレーレディスに続き2週連続の今季5勝目、日本ツアー通算18勝目を飾った。3打差の8アンダー4位にテレサ・ルー(台湾)、7アンダー5位に森田理香子(24)ら3人が入った。宮里藍(29)=サントリー=は2オーバー31位だった。

 最後の最後に強さを見せつけた。

 初日から64のゴルフで首位に立ち、1打差単独首位で迎えたこの最終日もバーディー発進したアン。2位との差を広げる展開になるのかと思われたが「1番でバーディー取った後、なぜか一気に体が重くなって気分も下がっちゃったんです」。途中で逆転を許し、逆に菊地に1打後れて最終18番を迎えた。

 だが、菊地がボギーをたたき、横峯と3人のプレーオフに。同じ18番パー4で、パーセーブならなかった2人を横目に5メートルのバーディーパットを沈めた。「残り169ヤードのセカンドショット。6番アイアンで自分の思ったようないい球が打てました。途中はさくらさんと絵理香さんの優勝争いを『本当に面白い』と思って眺めてたのに…」とアン。これで2010年開幕戦から参戦した日本ツアーの獲得賞金が6億円を超えた。

 「すごく光栄だし、うれしい。こういう道を開いてくれた日本と韓国の先輩たちに感謝です」。ツアー史上15人目、出場119試合目での達成は横峯より48試合も早い断トツの最速記録だ。グリーン上での優勝インタビューで「なんでそんなに強いんですか?」と問われ、返した答えは「今は幸せだから」。6月から交際中のティーチングプロ、キム・ソンホさん(28)に見守られながら「好きな人が横にいるってだけじゃなくて、コーチとしても同じプロとしても私を理解してくれる。分かってくれてる人がいることが幸せです」と説明した。

 88年ツアー制度施行後では、シーズン5勝したのは17人、うち賞金女王になれなかったのは6人だけ。つまりこれで“女王確率”は6割4分7厘だ。現在27歳だが「30歳になるか、20勝したら辞めるのが私の人生計画。…っていうか、そういうつもりで今は頑張ろうと思ってる。でも彼もプロゴルファーだし、その時点になってみたらまた考えます」というアン。ま、20勝はもう目前。計画は修正されそうだ。 (月橋文美)

 

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