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【芸能・社会】

染五郎 弁慶に挑む 父・幸四郎と初代白鸚の墓参り

2014年10月18日 紙面から

初代松本白鸚の墓参りをする松本幸四郎(左)と市川染五郎=東京都大田区の池上本門寺で(五十嵐文人撮影)

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 松本幸四郎(72)と市川染五郎(41)が11月に東京・歌舞伎座でそれぞれの父、祖父にあたる初代松本白鸚の三十三回忌追善興行を行うことになり17日、東京都大田区の池上本門寺の墓を参った。

 大きな芸風で歌舞伎界をけん引した初代を「包容力のある本当のリーダーを演じられる懐の深い、人間的に大きい人だった。半面、家庭ではとても優しい柔らかな面もあった」としのんだ幸四郎。その初代が得意とし、幸四郎も当たり役にしてきた「勧進帳」の弁慶に、染五郎が初役で挑む。「染五郎の夢でもあるが、私の夢でもあった」と芸を受け渡す幸四郎は感慨深げ。「力まず背伸びせず、今のありのままを見せて欲しい」と話した。

 染五郎は、「ほぼ41年あこがれてきた役。染五郎は高麗屋の人間なんだなと思われるような弁慶をお見せしたい」と覚悟を示した。現在けいこの真っ最中で「声のパワーが一番大変」と明かした。スチール撮影で初めて扮装(ふんそう)した時、意外に「軽いんだな」と思ったという。衣装は新調だが、金剛杖など小道具は父から受け継ぐ。

 太刀持ちには、染五郎の長男金太郎(9)が出演、初めて三代そろっての「勧進帳」。富樫は、中村吉右衛門(70)という豪華版だ。

 ほかに幸四郎は「熊谷陣屋」の熊谷など、染五郎は「三番叟(さんばそう)」を踊る。11月1〜25日。

 

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