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【サッカー】

柴崎、“世界の壁”に「一からやり直す」 ミス目立ち、ピッチに埋没

2014年10月15日 紙面から

◇国際親善試合 ブラジル4−0日本

 圧倒的な“差”を見せつけられ、失意のまま後半39分にベンチに退いた柴崎。試合後は「力の差を感じた。ブラジルにはミスを逃さない質の高さがある。一からやり直す必要がある」とうつむき加減に話すのがやっとだった。

 試合前こそ「サッカーといえばブラジルという環境で育ってきた。自分がどれだけできるか分からないけど、これからの一つの指標になるのは間違いない」と目を輝かせていたが、待ち受けていたのは厳しい現実−。ジャマイカ戦(10日・新潟)後のアギーレ監督の賛辞「柴崎はワールドクラス」も吹き飛んだ。

 Jリーグでは簡単にボールを失わず、攻めでは広い視野で決定的なパスを連発する男がほとんど見せ場もないままピッチに埋没した。親善試合モードのブラジルの緩めのプレッシャーにすら思うようにボールが保持できず、後半3分には味方のパスを収めきれず、MFコウチーニョに奪われた。試合の行方をほぼ決定付ける2失点目のきっかけをつくった。

 真価を問われた王国との一戦。だが、あぶり出されたのは自らの未熟さ。「並大抵の速度の成長では(彼らに)対応できない」と柴崎。2018年W杯ロシア大会までの4年間、柴崎にはまだ学び、体得することが山積している。

 

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