遅咲きケーンがシリーズＭＶＰ　野球始めたのは高校から

　リーグ優勝決定シリーズのＭＶＰには４試合で打率５割３分３厘、５得点と活躍したロレンゾ・ケーン外野手（２８）が選ばれた。バットだけでなく守備でも美技を連発し、この日も安打はなかったものの１回に自らの判断による犠打で好機を広げた。ロイヤルズ野球を体現する３番打者は「自分が選ばれるなんて驚き。これまでのハードな練習が報われた」と喜んだ。

　野球を始めたのはマディソン郡立高から。２００４年ドラフトで１７巡目（全体４９６番目）指名を受けてブルワーズに入団した。

　メジャー昇格は１０年で、１００試合以上に出場したのは昨季が初めて。遅咲きの外野手は「チームの中で最後に野球を始めたのは確か。休まず努力し、指導者や家族の支えでここまでこられた」と感慨に浸った。