橋下市長「うるせえ、お前!」在特会・桜井会長とこどものケンカ
大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長(45)が20日、大阪市役所で、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長と意見交換を行った。「ヘイトスピーチ」(憎悪表現)と呼ばれる人種差別的な街宣活動を批判する橋下氏が、在特会側の要請を受けて実現したものだが、向き合って座った両者の間で終始暴言が飛び交い、30分の予定がわずか10分足らずで終了となった。
市役所の会議室が、一瞬にして凍り付いた。面談は大勢の報道陣を前に、互いに約3メートルの距離を置いてスタート。桜井氏が「ヘイトスピーチに関して、おうかがいできます?」とまずは下手に出て切り出したが、橋下氏が「僕の意見を聞くんじゃなくて…」と話したところで桜井氏が「あんたが言い出したことだろ!」と突然大きな声でけん制。「あんた、じゃねえだろ」と橋下氏がカチンときて、舌戦の幕が開いた。
お返しとばかりに橋下氏が「お前なぁ」と吐き捨てるように言うと、「お前って言うなよ!」「うるせえお前!」と暴言の応酬。激高した桜井氏が橋下氏に詰め寄り、関係者らに間に入られると「男だったら1対1でやってみろよ!」と挑発した。
その後も、ののしり合いは止まらない。
橋下氏(以下、橋)「お前みたいな差別主義者は大阪にいらないんだよ」
桜井氏(以下、桜)「誰が差別主義者だよ!」
橋「お前の主張は国会議員に言え。東京に行ってこい」
桜「じゃあ何で(面談に)呼んだんだよ!」
橋「お前、自分で世の中を変えられると思って、勘違いしてんじゃないのか」
桜「たかが一地方の首長ごときが、ふざけたこと言うなよ」
橋「じゃあお前、立候補して当選してみろ」
実りなき会話を悟ったのか「終わりにしましょう」と橋下氏が切り上げると桜井氏は「とっとと帰れ!」。橋下氏が「ここは市役所だぞ、お前が帰れ」とツッコみ、もはや笑えない漫才のような形に。桜井氏は「言い逃げかよ、弱虫だね。二度と会うことはないだろうけど、さっさと帰れ!」と最後も捨てぜりふ。結局、両者が歩み寄るシーンはないまま、物別れに終わった。