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2014年10月18日 (土)

小渕氏政治団体報道に見る「取材力」の低下

実費が当たり前、どうして差額が・・首ひねる議員

読売新聞 10月18日(土)9時16分配信

 国会議員の後援会などの政治団体が、支持者を対象に国会見学などのためのツアーを企画すること自体は珍しくない。「うち解けた雰囲気で議員の人柄を知ってもらえる」(自民党議員秘書)といった狙いがある。ただ、参加者から費用に見合った会費を徴収するのが通例だ。

 自民党の中堅衆院議員の秘書は「国会見学ツアーは旅行会社に任せており、後援会は支持者から代金を集めて旅行会社に渡すだけだ」と話す。このため、収支が食い違うことはないという。また、同党参院議員の秘書は「旅行会社を通さずに後援会で1000人規模のツアーの面倒を見るというのは考えにくい」と指摘する。

 閣僚経験のある民主党衆院議員の後援会の政治資金収支報告書では、支持者からの国会見学ツアー参加費収入が396万円計上され、旅行会社に支払った「国会見学旅行代金」391万円とほぼ同額だった。この議員は「実費負担が当たり前で、小渕氏の場合はどうして巨額の差額が出るのか不思議だ」と首をひねっていた。

・・・・・・・引用以上。

前のブログで書いた通り、ちょっと取材をしたならば「首をひねる」どころか、ある種政治の世界ではありがちなこととされていることがわかるはずだ。

「動員」している政治家は、それについて収支報告書でどう記載するかについては苦心をしているであろうと推測されるが、ベビー用品の購入等も含めて今回のようにある意味「バカ正直」な報告書を作っている議員というのは稀有であることにも気づくであろう。

また「なぜ」に迫った記事内容についても、インサイドの視点が欠けているので的外れなものも多かった。

ちなみに。一般論だが、取材のセオリーとしては相手候補として闘った経験のある人に聞くのか、イチバンネタを拾える(笑)

いずれにせよ。

こうした問題の背景にはなにがあるのか。

なぜ、今、この問題が出て来たのか。

そうしたことも含めて、マスコミの側も重層的な「取材力」が試されているような気がする。


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