愛知県公安委:「用心棒代」暴力団への利益供与禁止勧告
毎日新聞 2014年10月20日 19時15分
◇県暴力団排除条例に基づき、飲食店など17業者に
暴力団に「用心棒代」などの名目で利益供与していたとして、愛知県公安委員会は20日までに、県暴力団排除条例に基づき、県内の建築や飲食店など17業者に対し、利益供与をしないよう勧告した。また、指定暴力団山口組系組幹部の男3人に、利益供与を受けないよう勧告した。県警によると、一度に多数の勧告を実施するのは異例。
県警組織犯罪対策課によると、17業者は条例施行の2011年4月以降、用心棒代などで計約800万円の利益供与をしていた。条例施行前を含め、約30年間で4000万円が暴力団の資金になっていたという。勧告に対し、全ての事業者が「今後は払わない」と応じたという。また、暴力団幹部の3人も「今後は接点を持たない」と話しているという。
県警は6月に摘発した事件で、暴力団幹部の関係先を家宅捜索した際に収支書などの関係書類を押収し、今回の利益供与が発覚したという。