近頃、男性のトイレ事情に変化があるようだ。トイレでおしっこをするとき、便座に座る男性が増えているという。「汚れるから」「掃除が楽」というのが理由らしいが、立って用を足すことは男の“特権”でもある。立ってするべきか、座ってするべきか−。医学的な観点から「座りション」を推奨する意見もあり、将来の男性のトイレにおけるスタイルの主流は、どちらになるのか?(今仲信博)
実際に、街の人たちはどんな意見を持っているのだろうか。「実家住まいだけど、座ってしている」と語るのは、東京都葛飾区に住む会社員の30代男性。理由は「汚れるから」の一言。「外では小便器があるところでは立つけど、実家や人の家だと汚すのが申し訳なくて座っている」と説明した。
以前は「立つ派」だったという長野県に住む会社員の20代男性は「独身時代は気にしていなかったが、結婚してからは妻から怒られるので、座ってするようにしている。本当は立ってしたいけど」。
また、都内に住む会社員の20代男性は「友人の家に行くと『汚れるから座ってしろ』って言われる。やっぱり、掃除が大変だから嫌なのでは」と話した。
一方、「男だったら立ってするべきだ。座ってするなど許し難い」と語気を強めるのは、宮城県石巻市の住職の60代男性。妻からは座っての用足しを求められているというが、男性は「そんなのは向こうの勝手な言い分だ。男の『座りション』なんて“草食の時代”が生んだもので、絶対立ってし続ける」と強調した。
また、今年結婚した都内の出版社に勤める「立つ派」の30代男性は、「妻からは『飛び散る』と指摘されるけど、『仕方ないだろう』と言っている。ずっとこのスタイルできて、特にきっかけもないのに今更変える必要もないと思う」と話し、両者ともそれぞれの言い分があるようだ。
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