南海電鉄難波駅:エスカレーター出火 白煙が立ち込め騒然

毎日新聞 2014年10月20日 22時54分(最終更新 10月21日 01時27分)

煙が出たエスカレーター付近を調べる消防隊員ら=大阪市中央区の南海電鉄難波駅で2014年10月20日午後8時29分、梅田麻衣子撮影
煙が出たエスカレーター付近を調べる消防隊員ら=大阪市中央区の南海電鉄難波駅で2014年10月20日午後8時29分、梅田麻衣子撮影

 20日午後6時20分ごろ、大阪市中央区難波5の南海電鉄難波駅構内の上りエスカレーターから出火した。火は約30分後にほぼ消し止められたが、周辺に白煙が立ち込め、隣接するホテルの男性従業員(28)が煙を吸って軽症。当時、現場付近は帰宅ラッシュで混雑しており、騒然とした。

 大阪府警南署などによると、現場は1階北側と北改札口のある3階を結ぶ上下計4本のエスカレーター(長さ約20メートル、幅約1メートル)のうちの一つ。乗降客にけが人はいなかった。エスカレーターのステップ内部が焦げており、南署は機械の不具合が原因とみている。

 南海電鉄によると、エスカレーターは国内メーカー製で2008年に設置された。今月10日の定期点検の際には異常はなかった。4本のエスカレーターや階段の一部を閉鎖したが、電車の運行に影響はなかった。

 現場には消防車など計26台が出動し、消防隊員が放水作業に追われた。1階の喫茶店で働く男性店員(27)は「エスカレーター付近は焦げ臭く、白煙が充満して3階がまったく見通せないほどだった。怖かったが、大惨事にならなくてよかった」と話した。【山本健太、寺岡俊】

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