今日、息子の小麦の負荷テストをしに、片道1時間かけて総合病院へ行ってきました。
負荷テストは、少量ずつ時間を置きながらアレルギーのある食物を食べるテストです。
1歳時に受けた血液テストで、小麦はクラス4。
「本来なら、しばらく全面禁止にしたいところだけど、息子さんは牛乳も卵も完全NGだしね・・・ちょっと冒険してみようか」
ということで、冒険しました。
結果的にまさにアドベンジャーになったわけですが。
我が子はうどん50gを、約2時間かけて食べました。
湿疹も出ず、機嫌も悪くなく、もぐもぐもぐもぐ食べていました。
食後30分しても全く変化がなかったので、
「大丈夫でしょう、以後は、週に2回、量に気をつけて摂取してくださいね。小麦は後から症状がでる場合もあるので、気になるようなことがあったらいつでも連絡ください」
という案内を受けて、病院を後にしました。
事件は帰りのバスの中で起きました。
私の膝の上でうとうとしていた我が子が急に、
「くあっ」
と、目を見開いたかと思うとその刹那、
「ぶえあっ!!!ぶえあぶえあっ!!!」
とすごい勢いで口からドロドロのものを前方の席へ飛ばし始めました。
負荷テスト時、小麦以外のおかずもあれこれ食べていたので、なかなか色鮮やかな吐瀉物が、前の席の方を襲いました。
前の席の方の服に、我が子の吐瀉物がかなりかかりまして、私の頭は真っ白になりました。
おかしくなっている我が子の口ををとりあえず自分の体に向けて、ウェットティッシュとタオルを出し、謝りながらその方についた吐瀉物を拭きました。
その方は若い女性でした。許して頂けましたが、私は消えたくなりました。
私なら、許さないな・・・
これはないだろ、って思っちゃうな。
絶対未婚で母親じゃないだろうし。
私、母親になった今でも他人の赤ちゃんに吐瀉物まみれにされるとか絶対無理だし。
世界が、私みたいな心の狭い人ばかりでなくて、本当によかったです。
下品かとは思いましたが、封筒もなかったのでお財布からそのままお札を出し、クリーニング代としてお渡ししようとしたのですが、受け取ってもらえませんでした。
それが一段落して我にかえって我が子を見たら、少しぐったりしていました。
私の服にも彼の服にも吐瀉物が染みていました。
次のバス停で降りて、タクシーで病院へUターン。
タクシーのなかでも息子はぶえあぶえあと吐きました。
こんどはしっかりと自分の服で受け止めました。
れすとろーずががががが。
その状況を見て、タクシーのおじさんがタオルを恵んでくださいました。
ポケットティッシュも恵んでくださいました。
バスの中で使い切ってしまったので、本当にありがたかったです。
そんなこんなで病院で再診。
「アナフィラキシーですね」と診断されました。
薬を飲んで、3時間ほど寝かせ、落ち着いてから病院をあとにしました。
私の知識不足ですが、アナフィラキシーって、痙攣したりぐったりするものだと思っていて、吐くという想像ができていませんでした。
私の服も、我が子の服も、酷い有り様となったまま、着替えもできずに数時間過ごすという災難に見舞われました。
吐瀉物の匂いをプンプンさせながら病院内を闊歩し、バスに乗り、タクシーに乗るという、非常に迷惑この上ない人となってしまいました。
次回は、着替えを持参しようと思います。
そして、小麦は少なくとも1年間は、禁止になってしまいました。
卵も牛乳も負荷テストが残っていますが、今から気が重いです。
どこか遠くへ行きたい。