政治資金のデタラメが表面化した小渕優子経産相が20日8時過ぎ、総理官邸で安倍首相と会談し、「国民の理解を得るのは難しい」と辞表を提出した。安倍首相も辞意を受け入れた。安倍首相は経産相の臨時代理に高市早苗総務相を指名した。
うちわ配布問題で追及されている松島みどり法相も「国会審議への影響を避けたい」と20日午後、安倍首相に辞表を提出。臨時代理には山谷えり子国家公安委員長が指名された。
小渕大臣は9時40分から経産省で記者会見をし、「政策の停滞は許されない。大臣としての職を辞す」と辞任を表明した。ただ、議員辞職は否定した。
「大変お騒がせしていることに対し、迷惑をかけているすべての皆さまに心からお詫びする」「政治家として一から出直す」と頭を下げたが、「政治とカネ」の疑惑については最後まで納得いく説明はできなかった。公私混同が問われていることについては「公私の区別はしっかりつけている」と否定した。