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橋下大阪市長と在特会会長が「罵り合い」10分間の不毛なバトル(全文書き起こし)

弁護士ドットコム 10月20日(月)23時0分配信

橋下徹大阪市長とヘイトスピーチが問題になっている「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の「意見交換会」が10月20日、大阪市役所で行われた。

意見交換という名とは裏腹に、面談は「あんたが言い出したことやろ」「あんたじゃねえだろ」など、冒頭から怒号が飛び交う展開となった。「うるせえ」「なんだよ」などと声を荒げた末、桜井氏が立ち上がり、橋下市長に詰め寄ったため、SPらが制止する場面もあった。

議論はその後、しばらく続いたが、ほとんどかみ合わないまま。ついにはお互いに罵倒しあう展開になり、橋下市長が終了を告げて立ち去った。当初30分程度が予定されていた意見交換は、10分足らずで終わった。

二人の面談の模様は、ニコニコ生放送で生中継されたが、視聴者からは「大の大人同士が恥ずかしいな」「口げんかか」など、批判的なコメントが投稿された。

橋下市長と桜井氏のやりとりの全文は、以下のとおり。

●橋下市長と桜井氏のやりとり

橋下市長:先に言ってもらったらいいんじゃないですか。

桜井氏:そうですか、まずね、色々と言いたいこともあるんですけれども、ヘイトスピーチについてお伺いできます?

橋下市長:僕の意見を聞くんじゃなくて・・・。

桜井氏:いや、あんたが言い出したことやろ。

橋下市長:あんたじゃねえだろ

桜井氏:おまえでいいのか、じゃあ? あのね、まずあなたが、ヘイトスピーチうんぬんて言い出したことでしょ。

橋下市長:大阪で、そういう発言はもうやめろと言ってるんだ!

桜井氏:どういう発言なのかって聞いてんだよ!

橋下市長:民族とか国籍を一括りにして評価をするような、そういう発言はやめろと言ってるんだ。

桜井氏:朝鮮人を批判することがいけないって、あなたは言ってるわけ?

橋下市長:おまえな・・・。

桜井氏:おまえって言うなよ!

橋下市長:うるせえ。おまえ、おまえだよ

桜井氏:なんだよそれ・・・。

(桜井氏、立ち上がり橋下市長に詰め寄る。SPらが駆け寄り、桜井氏を制止した)

桜井氏:それでも男かよ、こうやって守られやがって。

橋下市長:座れ。勘違いするなよ、おまえ。

桜井氏:そちらこそ、勘違いしないでもらえるか。

橋下市長:おまえな、勘違いするなよ。

桜井氏:君は公僕だろ?

橋下市長:公僕がなんだよ。

桜井氏:公の僕(しもべ)であって・・・。

橋下市長:おまえみたいのは許せねえって言ってんだよ!

桜井氏:だったらやってみろよ、男だったら一対一で! なんだよ、後ろの警備は? 人に命、守ってもらわなきゃ、なんにもできないんだったら、最初から言うなよ!

橋下市長:大阪で、おまえなあ、そういう発言はやめろ。

桜井氏:どういう発言なんだって聞いて、答えられないだろ、君?

橋下市長:おまえ、国会議員に言え。

桜井氏:は?

橋下市長:おまえの主張は国会議員に言えっていってるんだよ。

桜井氏:あんたの友達の国会議員に言ってるよ。

橋下市長:言えよ。

桜井氏:おう、言ってるよ

橋下市長:どんどん言え。

桜井氏:それで終わりじゃねえか、話は。

橋下市長:参政権を持ってない、在日韓国人の人に言ってもしょうがねえだろ。

桜井氏:その参政権を求めてるだろ彼らは・・・。

橋下市長:強いものに言えよ。

桜井氏:言ってるだろうよ。

橋下市長:もっと弱い者いじめばかりするんじゃなくって。

桜井氏:じゃあ、いったいどう弱い者いじめをしたか教えてくれるか?

橋下市長:国会議員に言え、政府に言え、東京に行って来い。で、統一地方選挙あるだろ? 立候補しろ。

桜井氏:君ね、なんで私を呼んだんだ、そしたら?

橋下市長:民主主義・・・おまえがな・・・。

桜井氏:(手元の資料を見ながら)記者会見のあんたの発言、全部ここに抜き出してるけど、最初におまえが呼んでるだろうよ。

橋下市長:民主主義なんだから、選挙やって訴えろよ。

桜井氏:それで、いつも逃げてるだろ

橋下市長:くだらねえ。そんな政治団体か何か知らねえけどな、そんなしょうもないことやるんじゃなくて、今度の統一地方選挙でおまえ訴えたらいいじゃないか。

桜井氏:わたし、政治に興味ないので。

橋下市長:だから、そういう在日の特別永住制度とか、そういうことに文句があるんだったら、それを作った国会議員に言えって言ってるんだよ

桜井氏:言ってるんだよ。そして何よりもね、特別永住制度なくしたらどうなるかわかるだろ・・・。

橋下市長:だから、国会議員にいえ。

桜井氏:言ってるって言ってるんだよ。

橋下市長:ルール違反をやってる特定個人がいるんだったら、刑事告発しろ。民族をまとめて、国籍をまとめて、それに対して、評価を下したり、ああいう下劣な発言はやめろ。

桜井氏:どういう下劣な発言なんだって聞いてる。

橋下市長:裁判所で認定されてる事実だ。

桜井氏:俺が言ったのかよ

橋下市長:まだ、1審、2審だから、最高裁でまだ可能性もあるから、まだ断定はできないけど。おまえ、そういう主張があるんだったら、ちゃんと、政治家に言うか、それか立候補して訴えろよ。

桜井氏:なるほど、君は政治家じゃないんだね?

橋下市長:訴えろよ。

桜井氏:いや、君は政治家じゃないんだろ?

橋下市長:おれは大阪市長。

桜井氏:その大阪市長が、何の権限があってヘイトスピーチがどうのこうのって言ってるの? これ、7月の君の記者会見たよ。自分が相手をするから来いと、こう言ってるんだよ? しかも、9月になんて言ってるよ。「僕に簡単に会えると思うな」とかね。ふざけたこと言うな。頭おかしいのか君は。7月に言ったことと、9月に言ったことと全然違うだろ。政治家に言えって言うから、あんたにも言ってるだろ。

橋下市長:国会議員に言えって言ってるんだよ。

桜井氏:そして何よりもね、特別永住制度をなくすために・・・。

橋下市長:市役所の前で言ってもいいけど、韓国人や朝鮮人を一括りにして、それに対してああだこうだ言うなっつってんだ、大阪では。

桜井氏:日本人を一括りにして、誹謗中傷をやるから、叩き返しているだけだろうよ。おまえも日本人の代表だったら少しくらい言えよ、韓国人に。

橋下市長:特定個人が誰なのか、特定個人をちゃんと指摘しろよ。

桜井氏:朴槿惠(パク・クネ)でもいいよ。君が言ってやれよ。

橋下市長:それで、刑事告発でもなんでもやれよ、民主主義のルールに基づいて。

桜井氏:こちらも民主主義にルールに基づいてデモ行進やってる・・・。

橋下市長:おまえ、何か勘違いしてるんじゃないのか?

桜井氏:何を?

橋下市長:おまえ、自分で世の中変えられる力あると勘違いしてるんじゃないか?

桜井氏:そりゃ、あんただろうよ。たかが、一地方の首長ごときでふざけたこと言うなよ。

橋下市長:だったら、おまえ立候補して当選してみろよ。

桜井氏:政治にまったく興味ないんでね。政治家っていうのは、この世でもっとも醜悪な人種だと思ってるんでね。

橋下市長:当選してから言え。

桜井氏:悪いけど、政治に興味がない人間が言ったってしょうがないだろ。

橋下市長:そしたら、いちいち政治的活動するな!

桜井氏:政治を信じてない人間が政治に出るのは、なによりも冒涜行為だろ!違うか?

橋下市長:世の中を変えるのは、そんな簡単じゃないの。

桜井氏:わかってるよ。君を見てればよくわかるよ。

橋下市長:統一地方選挙をやって、ちゃんと訴えて・・・。

桜井氏:これは選挙の話じゃなくてヘイトスピーチじゃなかったのか!

橋下市長:支持されるかどうか・・・。

桜井氏:話をそらすなよ!

橋下市長:おまえみたいな差別主義者は大阪にはいらない。

桜井氏:誰が差別主義者だよ?

橋下市長:おまえだよ。

桜井氏:なんで差別主義者なんだ、教えてくれるか?

橋下市長:民族を一括りにしてしゃべるなって言ってるんだ。

桜井氏:ということは、韓国人はみんな差別主義者か?

橋下市長:ルール違反があるんだったら特定個人をしろよ・・・。

桜井氏:どうなんだ! 韓国人がみんな差別主義者か答えろよ?

橋下市長:お前だよ、差別主義者は。

桜井氏:おまえ、どうして、そうやって話をそらすわけ?

橋下市長:もうやめろって。もうわかってんだろ? 自分で。

桜井氏:それはあんただろ。自分で言ってるの、めちゃくちゃじゃないか。

橋下市長:とにかく、大阪では、おまえみたいな活動はいらないから。ちゃんと政治的な主張と、通常の表現の自由に収まるような主張に変えろと言ってるんだ

桜井氏:おまえね、こないだ、在特会がおとなしくなったとかなんとか言ってただろ? ああいうデモしか、われわれやったことないんだよ。それ以外のデモで、あんたが言う、ヘイトがどうのこうのっていうデモがあるんだったら、日付言ってくれるか?

橋下市長:だから、普通にやれ。

桜井氏:普通にやってるんだよ。

橋下市長:表現の自由の範囲内で、普通にやれ。

桜井氏:だから、それをあんた、確認したって言ったじゃんか。

橋下市長:だから、民族を一括りにして言うな。朝鮮人は出ていけとか、ゴミはゴミ箱、朝鮮人は半島に帰れとか、そういう、下らないことはやめろ。

桜井氏:それ、いったい何が悪いわけ?

橋下市長:特別永住者の制度がおかしいんだったら、ここがおかしい。ここをこうしろ。これはおかしんじゃないかと、そういことを言え。

桜井氏:朝鮮人は朝鮮半島に帰れっていうのはひとつの意見だろうよ!

橋下市長:やめろと。民族を一括りにするのは。

桜井氏:おまえ、民主主義否定するのやめろよ。言論の自由を否定するのやめろよ。あんた民主制の下で選挙で受かったんとちがうんかい?民主制否定するんだったら辞めてから言えよ。

橋下市長:選挙出てからやれよ。

桜井氏:飛田新地帰れよ。

橋下市長:選挙出てからやれよ。

桜井氏:選挙に興味がないって言ってる。あんたたちみたいな権力欲ばっかりじゃないんだよ、人間は。日本を少しでも良くしたいと願う。あるいは、日本に対して冒涜行為を働く、暴言を働くような人間がいたら、怒って当たり前と違うか?

橋下市長:勘違いするなよ、おまえ。いい加減にしろ。(振り向いて)もう終わりにしましょうか?

桜井氏:帰れ、さっさと。

橋下市長:おまえ、ここ大阪市役所だぞ? おまえが帰れ。

桜井氏:お前が呼んだんだぞ? だから、外でやれっつったろ!

橋下市長:帰れ、帰れ。

(会場から、生活保護の問題に触れるように要求する、やじが飛んだ)

橋下市長:帰れ。

桜井氏:生活保護の問題は・・・。

橋下市長:施設管理権は大阪市長にありますから、帰れ(席を立つ)

桜井氏:みっともないったらありゃしねえな、この男は。言い逃げかよ。さよなら、弱虫の橋下君。二度と会うことはないと思うけど、さっさと帰れ。飛田新地に帰れー! はい、終わり。

弁護士ドットコムニュース編集部

最終更新:10月20日(月)23時8分

弁護士ドットコム

 

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