三菱重工業は20日、小惑星探査機「はやぶさ2」を載せて打ち上げる国産ロケット「H2A」26号機を、飛島工場(愛知県飛島村)で公開した。22日に種子島宇宙センター(鹿児島県)に向けて運び出し、来月30日に打ち上げる。

 公開されたのは、第1段(長さ37メートル、重さ約12トン)と第2段(11メートル、約3・5トン)の部分。26号機では、長時間の飛行で蒸発する燃料の量を減らすため、タンクに断熱塗料を塗ったり、宇宙で機体を回転させたりする工夫を加えた。

 はやぶさ2は、2010年に小惑星「イトカワ」から地球に帰還した「はやぶさ」の後継機。地球への帰還は20年の予定だ。(鈴木毅)