はやぶさ2搭載のH2A 公開10月20日 19時06分
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愛知県飛島村にある三菱重工業の工場で20日、世界で初めて小惑星の微粒子を地球に持ち帰った日本の小惑星探査機「はやぶさ」の後継機を載せて11月打ち上げられる、H2Aロケットの機体が公開されました。
愛知県飛島村の工場で公開されたのはH2Aロケットの26番目の機体です。
重さは約16トン、長さは先端まで含めると53メートルで、11月30日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。
今回、宇宙に運ぶのは4年前、地球から3億キロ離れた小惑星から度重なるトラブルを乗り越えて地球に帰還し、世界で初めて小惑星の微粒子を持ち帰った「はやぶさ」の後継機、「はやぶさ2」です。
「はやぶさ2」が目指す小惑星は前回とは違って水や有機物を含んでいると見られ生命の起源に迫ることができると期待されています。
地球を回る衛星の軌道より遠くに打ち上げるため切り離しまでの時間がこれまでで最も長くなることを受けてロケットは機体の断熱材を白く塗装して水素燃料の蒸発を抑えるなどの改良がされています。
三菱重工宇宙事業部の二村幸基ロケット打上執行責任者は、「はやぶさ2を宇宙に送ることで注目が集まる今回のロケットは技術に工夫を重ねており、しっかりと打ち上げたい」と話しています。