バリュー投資家が現金保有継続、今月の株安後も割安感無し
10月20日(ブルームバーグ):エリック・シナモンド氏は7月末時点で、運用する投資信託の資金のうち75%を現金にしていた。割安な小型株が見当たらなかったからだ。今月の一斉売りの後も、この考えは変わっていない。
「最近の相場下落は新鮮ではあるが、今回のサイクルで達したばかげた高さを考えると小型株はまだ割高だと考える」と6億9100万ドル(約740億円)規模のアストン/リバー・ロード・インディペンデント・バリュー・ファンド を運用する同氏は電子メールで指摘した。
今月は世界的な株安で月初から16日までに時価総額にして3兆3000億ドル相当が失われた。S&P500種株価指数は9月18日に付けた高値から6.2%下落したが、シナモンド氏ら現金比率を高くしている運用者たちはこうした下げを十分とはみていない。ヤクトマン・アセット・マネジメントのスティーブン・ヤクトマン氏やウェイツ・インベストメント・マネジメントのウォリー・ウェイツ氏も、割安な投資先が見つからないと話している。
5億900万ドル規模のグッドヘイブン・ファンドの共同運用者、キース・トローナー氏は「世界が突然、超お買い得になったなどということはない。より合理的になっただけだ」と同氏は述べた。
原題:Value Investors Hoarding Cash See Few Bargains AfterGlobal Rout(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ボストン Charles Stein cstein4@bloomberg.net
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更新日時: 2014/10/20 16:37 JST