バケツ稲づくりをやろうと決めてJAにバケツ稲づくりセットを送ってもらった。そのセットを実際に使うかどうかを決断するときが最もストレスが多かった。バケツや土を買った後は、良くも悪くも惰性で稲づくりを続けられた。基本的に放っておいても勝手に稲が育つしね。
概要
2014年4月から9月までの半年間で、稲の芽出しから採れた玄米を完食するまでの一連の農業体験をした。過去ページを引用しながら振り返り、このバケツ稲づくりに関する言及の締めとする。
所感:やってよかったバケツ稲づくり
自分の意志で決めたのがよかった
他人に言われたのではなく自分でやると決めて実行したから最後までやりとげられたんだろうな。他人にやれと言われてやらされてたら途中でやめてたかもしれない。いや、そもそもやってないな。
自分で土やバケツを用意し、ボウフラが発生した問題にも頭を捻って対処し、妖精さんごっこをしたり、稲刈りでカマをかりたり、脱穀や炊飯をして完食できた。すべて自分の選択。
特に、バケツと土を自分で購入することで、バケツ稲づくりをやろうという気持ちが強くなったね。これが筆者にとっての通過儀礼になるとは思ってもいなかった。
タイミングがよかった
JAからバケツ稲づくりセットが届き、それを使って稲を育てるのを決断するときが一番ストレスが多かった。やり始めると荷物が増えるし、収穫までは家を引き払って海外に行きにくくなるしね。
それでも日本で不動産を借りてしばらくいるわけだし、栽培スペースもあるなどの条件も整っていた。それなら今やらないと次はいつチャンスがあるか分からないと思い稲づくりをした。
未経験を楽しめてよかった
やってみたら、未経験なことばかりを経験できてなかなか楽しかった。田んぼで米を大量に生産するのとはわけが違うだろうけど、稲づくりを体験できたのは事実。
将来、無人島か山かどこかで晴耕雨読の生活をする時があれば、自分で稲作するという選択肢はありだと確信したよ。この経験はプライスレスだね。
ゲーム感覚で続けられてよかった
最初から予想できたこととまったく予想しなかったことが発生したりで、シミュレーションゲームを楽しんだ感じだね。台風被害やスズメ被害のイベントがなかったのでイージーモードだったな。
マニュアルにある次の点を気にせず攻略できたのはラッキーとしかいいようがない。しかし、実際の稲作をする予行演習として考えると、こういうイベントは発生すべきだったよね。
やってよかった!
このバケツ稲づくりの経験は今後の人生に少なからず影響しそうだ。筆者は派手な生活ではなく慎ましやかな生活を好むので、食料を自給自足できれば生活する場所の範囲が広がる。
近い将来、農地を開墾して自給自足の生活をすることになるのかな。いまのところまだそんな気はないが、どんな人生を歩むのか筆者自身も予測不可能だし、超たのしみだぜ!
次項では今までのバケツ稲づくりを振り返るよ。
バケツ稲づくりダイジェスト
バケツ稲づくりセットを申し込む(4月)
ここからすべてが始まった。
JAグループから種もみ、肥料、栽培マニュアルを無料で送付してもらい、およそ半年かけて稲づくりをバケツで体験するという企画。
バケツ稲づくり用グッズがドカっと届くのかと思っていたが、薄い封筒が一通来た。
種もみを浸す(4月)
最初から土に植えず、まずは水に浸すことが最初の工程だった。
プラスチック製容器に種もみを入れて水で浸した。
土の準備(4月)
バケツ稲づくりをやるとまだ決心していなかった。ホームセンターに土を見に行ったりして、少しずつモチベーションを上げていく。
種もみがきちんと発芽するまではバケツも土も買わない。見てるだけ~。
スコップを自作した。この自作スコップのお陰でスコップを買わなくて済んだ。
しょせんはペットボトル。安全に十分注意しながら適当にカットすればOK。失敗しても別のペットボトルをカットすればいいので気楽にやってみよう。
知人と自転車でホームセンターに行き、それぞれのカゴに土を積んで帰ってきた。
芽出し(4月)
芽出しした種もみはいつみてもキモいな。土を量りなしで適量に分けられた筆者の頭脳プレーはいつみても鮮やかだな。
種もみから芽が出てからは早かった。こんなにも成長するものかと。米粒1つから2つの芽がでてきた。虫の触覚みたいでマジ勘弁。
土の割合はマニュアルに記載されているが、水をどの程度入れるべきか不明。水を加えたら流出しよったがな。こんなことで大丈夫か!?
種まき(4月)
楽しみながら作業してたら文字どおり日が暮れてきた。
芽が出てきてから苗の移し替えをするまでの成長の様子を写真で紹介。
最初は種もみだったのに、どんどん成長しよるんですわ。いやー、生命の神秘よのぉ~。
苗の移しかえ(5月)
成長している苗と枯れつつある苗に二分化されてきている。これは精鋭を選抜するいい機会だと判断し、葉っぱの枚数などは関係なく苗の移し替えを決行した。
バケツ3兄弟が無事に波平カットになった\(^o^)/
ボウフラ対策で苦慮した(5月~8月)
ボウフラ対策でいろいろ苦労したが、結局は水を干上がらせてボウフラに勝手に死んでもらうという作戦で帰結した。これはバケツ稲だから可能な技で、実際に稲作をすればそう簡単にはいかないだろう。
そもそも水田でボウフラや蚊が発生しまくっても対処する必要はないよな。バケツ稲はベランダに設置しているので、そこで発生した蚊が室内に入ってくるのを減らすために対処したのだ。
夏にベランダに置いたバケツに水が溜まっていればボウフラ発生は必至。ボウフラ対策を検討し、いろいろ工夫した顛末について述べる。骨折り損のくたびれ儲けだが、初めての経験なのでなかなか楽しい。
妖精さん登場!(7月)
あなたが育てているバケツは金のバケツですか?銀のバケツですか?いいえ、私のバケツはダイソーのバケツです。よろしい、では私の生脚を見せてあげましょう!
2014年夏、はぴらきという小作農がURの事故物件にいたそうな。そのはぴらきがベランダで稲を育てていたら、稲が成長した頃にどういう訳かめんこい妖精さんが降臨したそうな。
タマネギ先生もびっくりの成長具合。誰だ、波平カットとか言ってた奴は。
稲穂の成長(7月~9月)
ボウフラが発生したぐらいで、稲の成長は至って順調だった。
2014年7月末に稲穂が実りはじめ、9月上旬にはほとんどの稲穂が黄金色に輝きだした。その間の写真を用いて成長具合を振り返る。害虫やスズメによる被害は観測していない。台風はなんとか乗り切った。
せっかくなんで台風時の未公開画像を置いておこう。こんな光景を見せつけられたらバケツを端っこに寄せざるをえない。室内には入れられなかった。ボウフラも一緒に入ることになるしね。ゴメンな、稲。
バケツ稲づくりをやってる目的を再確認(9月)
筆者が趣味で行っているバケツ稲づくりについて質問いただいた。そのように思われているのを知れてありがたいです(^^)
稲刈り(9月)
何のトラブルもなく稲刈りできた。
種もみの芽出しから5ヶ月。害虫の被害に遭わずにすくすくと稲が育った。農薬を一切使わなかったにもかかわらずだ。ついに稲刈りの時が来た。知人からカマを借り、稲刈り体験も無事にできた。
稲刈り後にさらに稲刈りした。
稲を干していたが干している稲の大部分が不要だったので、必要な部分のみをさらに稲刈りした。稲を刈ったあとの切り口から新たな芽吹きがあったので、最善の方法で対処することにした。
脱穀ともみすり(9月)
バケツ稲づくりという超小規模農業だったから成せた技。実際に自分で稲作したら専用の機械を使わざるを得ないだろうな。
シンプルライフの我が家の設備では自力での脱穀作業は無理だと判断し、知人宅の日用品をかしてもらうことにした。
自作玄米を完食!
自作玄米の量が少なすぎた。もし次にバケツ稲づくりをするのなら、バケツ10こで稲作し、茶碗一杯分くらいは作りたい。0.3合なんて普通は炊けないよな。
ベランダのバケツで無農薬で作った玄米を自分で炊いた。炊きあがると茶碗半分から3分の1程度のご飯になった。マニュアルどおりだった。大した問題が発生せずに無事に完食できてよかったよ。
稲作終了後に別の妖精さん登場!
稲たちはもういなかったが、どういうわけかまた妖精さんが現れた。ちなみに姫姉様という妖精さんのスリーサイズはB83、W62、H90らしい。
まとめ
冒頭で述べたとおり、やってよかったよ。でも、ブログで記事にして公開したのはちょっと後悔。画像編集などの手間がバケツ稲づくりの手間よりもかかっている気がする。その割にアクセスが期待できないし。
正直なところ、イベントごとの記事作成をやめて最後にダイジェストで公開しようかと何度思ったことか。どこかの記事でそんなことを記載してしまったがそれは内緒な( ´艸`)
でもそれなりの頻度でバケツ稲づくりの記事を作って合計19ページ作成できた。多くの方にコメントいただけたから続けられた。みなさんのコメントうれしかった(^_^)どうもありがとうございました。
来年も期待してるって?いや、それは勘弁:;(∩´﹏`∩);:次はあなたがバケツ稲づくりをしてみてほしい。筆者がバケツ稲づくり成功者としてあなたのブログにアドバイスしにいくよ!
あ、それとバケツ稲づくりをすると妖精さんに2回会えるのでまじおすすめ。みんなも妖精さんと出会ってくれよな!!!
バケツ稲づくり、完。