「誤報があったから」新聞の信頼感が低下
2014年10月18日17時50分 スポーツ報知
公益財団法人の新聞通信調査会(長谷川和明理事長)が8~9月に実施したメディアに関する全国世論調査で、新聞の信頼感が「低くなった」と答えた人が昨年の5・6%から10・2%に増えたことが18日、分かった。
理由は「誤報があったから」とした人が最多の28・7%に上った。昨年は4・3%で、新聞通信調査会の保田龍夫編集長は「朝日新聞の誤報問題が影響したと推測している」と説明した。
朝日新聞は8月5日付の朝刊で、過去の従軍慰安婦報道の一部を取り消した。9月11日には東京電力福島第1原発事故の吉田昌郎元所長の聴取結果書に関する記事を誤りと認めたが、この時点で既に世論調査は終了していた。
各メディアの情報信頼度について点数を付けてもらったところ、最も高かったNHKテレビは昨年より1・4点低い71・1点。新聞も1・5点下がり69・2点だった。民放テレビは60・2点、ラジオは59・7点、インターネットは54・0点。
集団的自衛権に関する新聞報道については「分かりやすかった」が2・8%、「どちらかと言えば分かりやすかった」も18・3%にとどまった。
今回で7回目の調査。18歳以上の男女5000人を対象とし、3270人が回答した。