ケソン市
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コモンウエルス(独立準備政府)初代大統領マニュエル・ケソンの名前をとってつけられたケソン市は首都圏で最も大きい市。1948年7月17日、ケソン市は正式にフィリピンの首都となり中央政府庁舎が集まる政治の中心地となった。ただ、1976年に首都はマニラとされた。
ケソン市で最も有名な場所は最大規模のコンサートやスポーツイベントが開催されるアラネタコロシアムのあるアラネタセンターで、今日ケソン市はフィリピンのエンターテイメントキャピタルとして注目されている。
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マンダルーヨン市
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首都圏の中心に位置するマンダルーヨン市は非常に便利な場所で、フィリピン最大のショッピングモールであるSMメガモールやシャングリラ・プラザ・モールがあり、国の主要ビジネスセンターでもある。ここには高級ホテルや高層ビル、近代的コンドミニアムが建ち並ぶ。
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カロオカン市
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カロオカン市の名前は首都圏における地理的位置から内陸部という意味の現地語「ロ・オク」と、かどという意味の「ナサ・スロク」に由来する。
カロオカン市には、リサール通りとエドサ通りが交差する地点にボニファシオ記念塔がある。これは、国民的英雄アンドレス・ボニファシオと秘密結社カティプナンのメンバーがスペイン軍と初めて戦った場所を記念して建てられたもの。
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マカティ市
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マカティ市は、高級ホテルやコンドミニアム、一流レストラン、大型ショッピングセンターが集中していることで知られる。高度都市化市のマカティ市には超高層ビルやアヤラ通りのアヤラセンターのようなにぎやかな商業センターが建ち並ぶ。
観光名所としてはマカティ通り沿いにアヤラ博物館があり、ここにはフィリピンの歴史上有名な出来事が立体的模型によって展示されている。
アヤラセンターからエドサ通りを横切ると、最高級住宅街のフォルベスパークとダスマリニャスがある。
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パサイ市
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パサイ市の起源は、スペイン来寇時にマニラ最後のイスラム王ラジャ・ソリマンが支配していた時代にさかのぼる。文献によると、スマトラの王女と結婚したソリマンには2人の間にパサイ王女とソワボイ王子がいたという。この王女の名前が由来だといわれている。
パサイ市の最も重要な建造物は、フィリピンの民族文化の発展を象徴するロハス大通り沿いのフィリピン文化センターだ。
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タギッグ市
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言い伝えによるとタギッグの地名はその昔町の主要産業が米作だったため脱穀機という意味の「タガギイク」からきているという。
スペイン人が来る前は、ダトゥと呼ばれる首長の統治の下に豊かな王国を築いていた。
セント・ジョン・ザ・バプテスト教会のダムバナン・カワヤン(竹の聖堂)の竹製の祭壇は奇跡を起こすと地元住民に信じられている。
04年12月8日に市に昇格した。
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サンファン町
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サンファン町には、米比戦争の引き金となった1899年2月4日の米軍兵士によるフィリピン人2人射殺事件が起こったサンファン橋など多くの歴史的建造物がある。
他にも1986年2月のエドサ革命の後にコラソン・アキノが大統領就任宣言を行ったクラブ・フィリピーノもある。またサンファン町は、ショッピングセンターやレストランでも有名。
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ラスピニャス市
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ラスピニャス市は2000年に国連環境計画グローバル500賞にも選ばれている。
また、97年から99年にかけて3年連続でクリーン・アンド・グリーン賞を受賞しており、この間首都圏で最も優れた市としても表彰されている。
ラスピニャス教会(セントジョセフ教会)は、ユニークな竹製のパイプオルガン(バンブーオルガン)で世界的に有名。
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パシッグ市
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パシッグ市はマリキナおよびパシッグ川沿いに多くの銀行が建ち並び、証券取引所や大企業の本社などがありマカティと並ぶ金融の中心地でもある。
パシッグとは、一つの水域から別の水域に水が流れることを表す古いサンスクリット語からで、パシッグ川はバイ湖(ラグナ湖)からマニラ湾に注いでいる。
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モンテンルパ市
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モンテンルパ市はニュービリビッド刑務所(モンテンルパ刑務所)や国内最小の湖といわれるジャンボリー湖のような観光スポットもある。
モンテンルパ刑務所には、第二次世界大戦で亡くなった日本軍兵士が埋葬されている日本人墓地もある。
モンテンルパは、スペイン植民統治期における革命秘密結社カティプナンの拠点でもあった。
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マラボン市
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マラボンは首都圏北部沿岸に位置し、動物園と水族館があって熱帯雨林の環境の中で内外の動物が飼育されている。
毎年12月8日には聖母マリアを祝うマラボンの祭「パゴダ・カラコル・フェスティバル」が開かれる。このフェスティバルはマラボンナボタス川に沿って聖母マリアノの像を乗せた船を流すイベントが最大の見せ場。
マラボンは、スパゲティに似た「パンシット・ナ・マラボン」でも有名で首都圏および近郊ではその味に定評がある。
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マリキナ市
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マリキナは1997年に市に昇格した新しい市。清潔で裕福な市に発展したのは92年に町長に就任し、その後2期再選されたバヤニ・フェルナンド元市長(現首都圏開発庁長官)の功績によるところが大きい。現市長はフェルナンド夫人。
マリキナ市はフィリピンの製靴産業の中心地としても有名で、現在マリキナ市は世界の製靴産業の中心地を目指している。
2002年10月には世界最大の靴としてギネスブックに申請している巨大な靴を披露して第1回シューズメーカー・フェスティバルを開催した。ちなみにこの靴は、本物の革を使い10人の職人が77日かけて完成したもので、費用は120万ペソ。靴の中には30人の大人が入れるという。
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マニラ市
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フィリピンの首都であるマニラ市には大統領府であるマラカニアン宮殿がある。その他にも歴史的に有名な城壁都市の遺跡イントラムロスや、国民的英雄ホセ・リサールが処刑されたリサール公園などがある。
さらに、1912年に建てられたフィリピン最古のホテルで戦災を逃れたマニラ・ホテルや1645年に設立されたフィリピン最古の大学サント・トーマス大学がある。
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バレンズエラ市
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マラボン市との境には1910年に建てられたアルコン・バト(境界を示すアーチ)がある。
聖サン・ロケを称えて18世紀以来毎年5月12日にマボロで開かれるカラフルなサンロケ・ストリート・ダンシング・フェスティバルは有名で、市のバランガイ(最小行政区)ごとに女性だけが参加して通りを踊り歩く。伝説によると恋人や夫が欲しい女性はストリート・ダンシングに参加すれば願いがかなうという。
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パテロス町
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バロット(ふ化しかけたアヒルの卵のゆで卵)の産地として有名なことから、パテロスという地名はアヒルの意味の「パト」からきている。また、靴職人という意味の「サパテロ」からきているともいわれている。
バロットの生産や製靴は、初期の中国人移住者がパテロスの住人に伝え、現在でもパテロスの住人はこれにより収入を得ている人が多い。
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パラニャーケ市
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パラニャーケにはアジアで最大の教会の一つといわれるバクララン教会(リデンプトリスト教会)がロハス大通り沿いにある。毎日多くのカトリック教徒が集まるが、特に水曜日が多い。このためマニラでは毎週水曜日を「バクラランデー」と呼んでいる。フィリピンの空の玄関ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)もこの市にある。
また、毎週日曜には市内の闘鶏場でサボン(闘鶏)が行われおり、闘鶏愛好家には人気の場所だ。
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ナボタス町
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ナボタスは、東南アジア最大の魚市場があることで知られる漁港で有名。ちなみにこの漁港は広島出身の日本人移民が建設したもので、以来ナボタスは新鮮な魚介類を求める人々でにぎわっている。
ナボタスの住民のおよそ70%は漁業に従事しており、毎年3月の「漁師週間」には大漁を祈願した催しが行われる。
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