香港の中心部で続く学生たちのデモを見るために、ひとりの大学生が現地に飛んだ。ここ数年、もっと政治に参加しようと同年代に訴える活動を続け、壁にぶつかり、悩んできた。彼の目に、香港で熱く政治を語る若者たちは、どう映ったのか。

 東京都文京区在住の慶応大2年、青木大和(やまと)さん(20)。デモが大きく盛り上がった今月4日に香港に入り、7日に帰国した。

 青木さんは若者の政治への関心を高めようと活動している。学生団体「僕らの一歩が日本を変える。」を2年前に立ち上げ、国会議員と高校生の対談イベントなどを開く。「学生が仕掛ける香港デモに、日本の若者を動かすためのヒントがないか」。それが現地入りの目的だ。