講演会・イベント/グラムシを読む会

By staff on 2014/09/30 16:47
日 時: 2014年10月25日(土)午後2~5時
会 場: 文京区本郷交流館 2階A室 
東京メトロ丸の内線・本郷三丁目下車徒歩5分 
電話:03-3815-4415 
報告者: 加藤 登(グループ “シサムをめざして”)
テーマ: スピヴァク「サバルタンは語ることができるか」から学ぶ
概要: 「グラムシを読む会」で何回かサバルタン論が取り上げられました。その時、必ず参照されるのが、スピヴァク「サバルタンは語ることができるか」です。今回はこの本を取り上げます。第1版第11刷のものを使います。宮原一成さんが「スピヴァクは読まれることができていたのか――特に日本において」という研究ノートを発表しています。このノートでは上村忠男さんの翻訳について言及しています。この本が難しいという理由の一つに翻訳の問題があるのかもしれません。グラムシを読む会のメンバーはこの本をすでに持っている人がいるとおもいますが、第1版第11刷を用意していただければ幸いです。私の報告は、この本から私が学んだものとは何か?ということを報告します。
 参考文献: ガーヤトリー・チャクラヴォルティ・スピヴァク『サバルタンは語ることができるか』上村忠男訳 みすずライブラリー 第1版 第11刷

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東京グラムシ会 事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷1-1-1 聖母美術院ビル202号
TEL:03-5684-3808 fax:03-5684-3809 
By staff on 2014/08/11 12:32
日 時: 2014年9月27日(土)午後5時30分~8時30分
(開会時間がいつもと違うのでご注意ください)
会 場: 文京区本郷交流館 2階A室 
東京メトロ丸の内線・本郷三丁目下車徒歩5分 
電話:03-3815-4415 
報告者: 宮下武美(東京グラムシ会・足立区労連)
テーマ: 資本の専制としての現代日本の労働法制改革
概要: (1)現代日本の財界戦略として進行する労働法制の改革の現状を概括する。特に長時間労働を野放し  にする労働時間法制の改革、各人がその能力や状況に応じて就労できる法的基盤を整えるという口実で進む雇用差別禁止法制の改革、労使自治・多様性を口実にした労働契約法制の改革をとりあげ、資本のグローバル化時代における競争力促進に狂奔する財界の姿を資本のヘゲモニーの現代的一形態として考察する。(2)こうした「改革」は労働現場と労働者のつながりをどのように破壊するか、低迷する労働運動はこうした資本の専制に立ち向かうことができるか。知的モラル的改革としての労働運動の再生の希望を考える。
 参考文献: 水町勇一郎・連合総研『労働法改革』(日本経済新聞社)
大谷禎之介『21世紀とマルクス』(桜井書店)

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By staff on 2014/08/11 12:30
日 時: 2014年7月12日(土)午後2~5時
会 場: 文京区本郷交流館 2階A室 
東京メトロ丸の内線・本郷三丁目下車徒歩5分 
電話:03-3815-4415 
報告者: 本多正也(東京グラムシ会運営委員・活動家)
テーマ: グラムシ研究における主要な疑問点――国家論及びサバルタン論
概要: ①「『市民社会全体の総括形態』たる政治的=幻想的共同体」としてのマルクス国家論と、「政治社会+市民社会、つまり強制の鎧をつけたヘゲモニー」としてのグラムシ国家論とはいかなる意味で共通の理解は可能か?グラムシが『ド・イデ』の存在を知りえなかったとしても、それらから如何なる前進的意味を引き出せるのか考えてみたい。②グラムシからスピバックへのサバルタン論への発展的継承・変化がもたらした幾つかの論点、とりわけ知識人の代行主義を克服する「説明責任」(メンチュ)の問題を、「有機的知識人=現代の君主」はどう受け止めればよいのか?という問題。これは、知的・モラル的ヘゲモニーを担うコミュニケーションの相互性を確保すべく、「新しい社会運動」の課題とも相通ずるであろう。
 参考文献: 『国家とは何か 議会制民主主義国家本質論綱要』(大藪龍介著)の「付録 第二章及び第三章」。サバルタン論ではスピバックの『サバルタンは語ることができるか』のほか、新しい社会運動を理解するための『現在に生きる遊牧民』(A・メルッチ)など。

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By staff on 2014/05/23 17:36
日 時: 2014年6月28日(土)午後2~5時
会 場: 文京区本郷交流館 2階A室 
東京メトロ丸の内線・本郷三丁目下車徒歩5分 
電話:03-3815-4415 
報告者: 丸山茂樹(参加型システム研究所、日本協同組合総合研究所、客員研究員)
テーマ: 韓国の新情勢―ヘゲモニー闘争とその亀裂
概要: 韓国は6月4日の統一地方選挙を経て新たな段階を迎えた。金大中・盧武鉉大統領の10年を経て保守党の李明博・朴槿恵の10年間を迎へたが、なぜ進歩陣営は保守に政権を明け渡してしまったのか? 何が政策選択の焦点なのか? 今年3月に結党した新政治民主連合と新党のキーパーソンである安哲秀とはいかなる存在であるか? ソウル市と朴元淳市長が提唱する「協同組合都市―ソウル」とは何か? ソウル市は新しい世界創造のモデルになり得るのか? 最新の情報をもとに問題提起する。
 参考文献: ①丸山茂樹『韓国の新たな動向―新政治民主連合と安哲秀のこと』(季刊誌『葦牙』№40所収) ②曺喜昖『朴正熙-動員された近代化』(彩流社、2013年)③丸山茂樹『韓国における市民社会と市民政治論争』(内藤光博編「東アジアにおける市民社会の形成」専修大学出版局、2013年所収)ほか

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By staff on 2014/05/16 17:49
下記の要領にて総会を開きますので、万障繰り合わせて御出席下さいますよう、御案内申し上げます。


日時:2014年5月17日(土) 午後1時~5時

会場:川崎市生涯学習プラザ 2階201号室

総会の議題:
下記の問題について各担当者からそれぞれ簡単な報告がおこなわれます。
① 会の現勢ならびに財政状況について(伊藤晃)
② 「グラムシを読む会」について(小原耕一)
③ 会報『未来都市』の編集・発行について(小原耕一)
④ 獄中ノート研究会の活動について(森川辰文)
⑤ 東京グラムシ会のホームページ(HP)について(宮下武美)
(15分休憩)

今回は特定の報告者による講演を予定していません。
休憩後の残りの時間は、総会の継続として、各参加者の意見交換にあてることにしますのでご了承ください。
上記①~⑤の東京グラムシ会の活動について、あるいは各会員が日ごろ取り組んでいる研究活動、実践活動との関連で感じていること、思うところを1人15分程度を限度に発言してください。(司会 黒沢惟昭)

◆会場案内
川崎市生涯学習プラザ 2階201号室
〒211-0064 川崎市中原区今井南町514-1
Tel 04-733-5560(代表)
URL http://www.lpal.or.jp
JR南武線 武蔵小杉駅下車 西口より徒歩12分
JR横須賀線・湘南新宿線 武蔵小杉駅下車 新南口より徒歩15分
東急東横線(東京メトロ南北線等乗入有) 武蔵小杉駅下車 南口より徒歩10分
東急東横線 元住吉駅下車 西口より徒歩10分

By staff on 2014/04/07 17:45
日 時: 2014年4月12日(土)午後2~5時
会 場: 文京区本郷交流館 2階A室 
東京メトロ丸の内線・本郷三丁目下車徒歩5分 
電話:03-3815-4415 
報告者: 今回は報告者を特定せずに討論します
テーマ: ドイツ左翼党の綱領について
概要: ドイツ左翼党Die Linkeの綱領は、2,011年12月に承認されたもので、前文と5つの章からなっています。今回は前文と3章までを討論する予定です。内訳は、前文:左翼党が提唱するもの。第1章―左翼党の来し方と現在の到達点。第2章―資本主義の危機―文明の危機的状況。第3章―21世紀の民主的社会主義。左翼党はドイツ連邦議会630議席中64議席を有し、野党第一党です。党首はカトヤ・キッピング(女性・民主社会党出身)とベルント・リークシンガー(「労働と社会的公正のための選挙オルタナティブ」出身)の共同党首制。国際的には欧州左翼党に属しています。

目下綱領(但し3章まで)を翻訳中です。3月29日(土)の「読む会」参加者には当日配ります。
3月29日の「読む会」に出席できない方は3月25日以降、下記の東京グラムシ会事務局まで電話ないしEメールでお申し込みください。振込用紙を添えて資料を送ります。

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By staff on 2014/03/20 13:24
日 時: 2014年3月29日(土)午後2~5時
会 場: 文京区本郷交流館 2階A室 
東京メトロ丸の内線・本郷三丁目下車徒歩5分 
電話:03-3815-4415 
報告者: 伊藤 晃(日本近代史研究者)
テーマ: 「マルクス主義の危機」をめぐる日本での論争――福本和夫を中心として
概要: 20世紀初頭、マルクス主義の危機なる問題提出へのマルクス主義側の応答は1930年代まで続く。この間日本にも論争は波及した。福本和夫の哲学・経済学・政治論にわたる理論展開が一つの焦点である。福本の理論はルカーチ、コルシュの流れに属するが、日本での論争の水準は世界的視野からはどう評価できるか。その高さと限界はこんにちに至る日本マルクス主義にとってどういう意味をもつか。これらについて私の考えを述べる。

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By staff on 2014/01/24 13:47
日 時: 2014年2月8日(土)午後2~5時
会 場: 文京区本郷交流館 2階A室 
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報告者: 小原耕一(東京グラムシ会)
テーマ: レーニン『哲学ノート』とグラムシ
概要: ヘーゲル『論理学』の研究に集中的に取り組んだレーニンは「人間の意識〔認識〕は客観的世界を反映するだけでなく、それを創造しもする」と注釈を書き込んだ。『哲学ノート』(1914-15年)はレーニン死後1929年にロシア語で公刊された。このときグラムシはすでに獄中にあった。どう考えても、グラムシがこのレーニンのノートを読める状況ではなかった。ノートの存在を知っていたことはほぼ間違いないが、読んだ確証はない。この間グラムシとヘーゲル、マルクス、レーニンの哲学理論との関連についていろいろ考えていることを整理して問題提起してみたい。
 参考文献: 『未来都市』(第60号)ケヴィン・アンダーソン「マルクス主義におけるレーニン『哲学ノート』の画期的意義と限界」

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By staff on 2013/11/29 18:02
日 時: 2013年12月21日(土)午後2~5時
会 場: 文京区本郷交流館 2階B室 
東京メトロ丸の内線・本郷三丁目下車徒歩5分 
電話:03-3815-4415 
報告者: 黒沢惟昭(東北師範大学名誉教授)
テーマ: 社会主義の崩壊と再生―具体的普遍を視軸に―
概要: 社会主義の崩壊は衝撃であった。マルクス主義教育学者の自己批判は寡聞にして知らない。初期マルクスの研究から言えば、要因は「具体的普遍」にある。革命の過程で、「具体」=プロレタリアートに、「普遍」=知識人、党指導者に分離された。再生は両者を再統合することである。この統合の方法をグラムシはどう考えたか。私見を提示したい。
 参考文献: 『未来都市』(第58号)、拙著『人間の疎外と教育』(社会評論社刊)をご笑覧くだされば幸いです。

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By staff on 2013/10/28 12:58
日 時: 2013年11月23日(土)午後2~5時
会 場: 文京区本郷交流館 2階B室 
東京メトロ丸の内線・本郷三丁目下車徒歩5分 
電話:03-3815-4415 
報告者: 牧 梶郎(『葦牙』編集長)
テーマ: 「生産力」について――素人の一考察
概要: 先ごろ井汲卓一「変革の主体としての社会」という小冊子を読んでいたところ、「資本主義を発展させてきた科学的生産力は、あくまで資本主義的生産様式で力を発揮する資本主義的生産力であり、いくら発展してもそのことが社会主義社会を準備することはない」という趣旨の主張に出くわした。昨今の現実を眺めれば、全く同感である。それではマルクスの「生産力」論は間違いだったのか? そこのところを中学生として抱いた疑問をもとに再検討し、あわせて新しい社会を展望してみたい。
 参考文献: 井汲卓一「変革の主体としての社会」(先駆社)
松平直彦『資本主義終焉の実相』(同時代社)
デヴィッド・ハーヴェイ『資本の〈謎〉』(作品社)

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