道内
福島第1で大量貯蔵のトリチウム 泊原発は海に放出 過去25年で計570兆ベクレル
(10/19 09:31、10/19 09:47 更新)
東京電力福島第1原発の汚染水に含まれる放射性物質のうち、処理装置で除去できない放射性物質トリチウム(三重水素)について、同原発では地元の反発を受け膨大な量が現地に貯蔵されているが、北海道電力泊原発(後志管内泊村)など全国の他の原発では、発生した同物質は海に放出されてきた。他の放射性物質に比べ人体に影響が小さいとして国は一定量の海洋放出を認めているものの、放出量は泊原発で過去25年間で計570兆ベクレル。福島で放出が控えられる中、専門家の中にはこれまでの大量放出を問題視する声もある。
トリチウムは国内すべての原発で運転中に発生する。北電によると、泊原発では1号機が運転を始めた1989年度以降、毎年トリチウムを日本海に放出している。3号機が運転開始した2009年度は30兆ベクレル、11年度は最多の38兆ベクレルを出した。運転停止に伴い12年度は8兆7千億ベクレル、13年度は5700億ベクレルに減少している。
泊など加圧水型原子炉では、福島第1など沸騰水型と比べてトリチウムが多く出される。このため泊3基が海に放出できる上限(管理基準値)は年間120兆ベクレルに設定され、福島第1の6基の上限、年間22兆ベクレルを大きく上回る。
北電などは、これまでのトリチウムの放出について「管理基準値を十分下回っており、健康にも環境にも影響はない」などとしている。一方で、北海道がんセンターの西尾正道名誉院長は「水の形で体内に取り込まれたトリチウムは内部被ばくの原因になり、影響がないとは言い切れない」と反論している。<どうしん電子版に全文掲載>
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