鳥インフル,アジュバント添加で強力な免疫応答
ちょっと分かり難い内容ですので細かく分けて
解説していきましょうね・・・
米・Emory University School of MedicineのMark J. Mulligan氏らは,鳥インフルエンザA(H7N9)に対するワクチンをさまざまな用量およびアジュバント(MF59)添加/非添加で接種して安全性と免疫反応を比較するランダム化第Ⅱ相試験を実施。アジュバント添加により低い抗原量で最も高い抗体陽転(セロコンバージョン)率を達成できたとJAMAの感染症特集号(2014; 312: 1409-1419)で報告した。
H7N9のヒトへの感染は2013年に中国で初めて確認された。同ウイルスは家禽類に対する病原性はないが,ヒトに感染すると重度の肺炎を引き起こし,入院率は67%,死亡率は33%に達している。流行の第2波は2013〜14年の冬に起こり,2014年6月27日までに感染者は450人,死者は165人(36.6%)となっている。
鳥インフルに関する内容ですね・・・
鳥インフルは入院率67%、死亡率33%と中々の
数字ですね・・・
それに対するワクチン開発の記事です・・・
今回の試験では,2013年9月〜14年5月に米国の4施設で成人(19〜64歳)700例をH7N9不活化ワクチンのさまざまな抗原量(3.7μg,7.5μg,15μg,45μg)とMF59アジュバント添加/非添加の組み合わせが異なる7群に約100例ずつランダムに割り付け,3週間隔で2回接種し,42日間追跡した。
どういう比較をしたのか・・・
抗原量を変えて、そして、アジュバントの有無で変えて
7群に割り振って検討した・・・
その結果は・・・
アジュバント非添加ワクチン接種群(抗原量15μg,45μg)では,血球凝集抑制法による抗体価の上昇がほとんど認められなかった。一方,アジュバント添加群(抗原量3.7μg,7.5μg,15μg)はいずれも42日目のセロコンバージョン率が高かったが,最も抗原量の少ない3.75μg群で59%(95%信頼区間CI 48〜68%)と最も高かった。
抗原量の高さと反応の高さの間に関連は認められなかった。
アジュバント添加群でセロコン率が高かったが抗原量には
関係がなかった・・・
これは一般の人にはなかなか理解しにくい内容でしょうかね・・・
抗原量が多ければ反応も強いと思ってしまいますからね・・・
鳥インフルエンザも感染時期が特定できないことから
しっかりと恐れる必要のある病気ですね・・・
今回の実験からはアジュバント添加で抗原量の少ない
群で最もセロコン率が高かった・・・
鳥インフルの人への感染は日本では報告が
無いようですが
ちゃんと知識を持っておくことが重要ですね・・・<`ヘ´>
因みにアジュバント添加で副反応は局所反応が少し
増えただけとのことでしたね・・・<`ヘ´>
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