近藤議員は「極めて違法性の高い管理をしている。(参加者から)参加費を取っているなら、使途不明金は1億円ほどになる」と畳み掛けた。実際、観劇会は07年から7年間も続いている。近藤議員の指摘通り、使途不明金が「億単位」に膨らんでもおかしくない。
委員会ではこのほか、維新の今井雅人議員が、小渕大臣の資金管理団体「未来産業研究会」の「物品購入」について質問。政治資金で支払った09~12年分「品代」の詳細を示した。その「リスト」を見ると驚くような内容ばかりだ。
三越銀座、三越本店、松屋銀座、ジュンアシダ……購入先は都内の高級百貨店や有名ブランド店ばかり。1回当たりの支出額は軒並み数万~数十万円に上る。
小渕大臣は09年9月に次男を出産、同時期のお買い物リストを見ると、「赤ちゃん衣服3点」や「玩具や子供服」に約9万円が支出されていた。「自分の子どもに買ったのではないか」と突っ込まれた小渕大臣は「世話になっている方のお子さんの出産祝い」とシレッと答えたが、支出項目はいずれも「事務所費」や「組織活動費」だ。なぜ、出産祝いがそれに該当するのか。政治資金の私物化を疑われても仕方がない。
「政治家以前の問題です。これだけ多額の政治資金に疑念が抱かれているのに、まるで他人事。コトの重大さが分かっていない」(政治評論家の山口朝雄氏)
松島法相同様、刑事告発されるのも時間の問題だ。