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2014年07月17日

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「水の声を聞く」(日本映画):在日の主人公ミンジョンが小遣い稼ぎに始めたシンバン=巫女が傷ついた人々の心を癒す

東京都労働委員会、通称「都労委」は、労働者の賃金、労働時間などをめぐり労働組合と使用者の間にトラブルや、不当労働行為が行われたとき、公平な立場で労使間の争いを解決し、良好な労使関係になるように設けられた行政機関だ。
基本的には話し合いの場を提供し和解に導くものだが、強制力が無いために「都労委」じゃなく「トロイ」とバカにされがちだ。

外国特派員協会(FCCJ)の労組(UPC)は12年7月に70余名の雇止めを行い、更にそれに絡んだ不当労働行為が行われたとして協会を都労委に訴え、証人喚問が行われている。
強制力は無いが不当労働行為の証人として「真実のみを述べる。もし違反したら偽証罪に問われる」ことを宣誓した後での証人喚問は見もの満載のショウだ。

アンチ協会に立つ我らSOSFCCJとして,アンソニーやピオ、ロイなど日本語が分かるレギュラー会員がズラリと顔を見せ、UPCとしては強力な応援団を得た感じだ。

6月24日のブログでは元FCCJのGM・Nさんの学歴詐称問題を追及したUPCの代理人、鷲見賢一郎弁護士は鋭い質問浴びせ掛け、Nさんも立ち往生してしまったことを報告した。(学歴詐称は今でも取り消されていない)

昨日(16日)は協会のF理事。不当労働行為を繰り返した(とされる)N元GMの上司に当たる。ボスとしてそのような不当労働行為を看過したことを認めるかどうかを争った。

 流石に協会ナンバー2のFさんはしぶとい。その名に恥じない獰猛な鷲のような鷲見代理人の猛追にレトリックを弄し、ノラリクラリと躱しながら論点を微妙にズラして行く自己弁護法は見事と言う他は無い。
 人の上に立ち、偉いポジションに就くにはこう言うテクニックを身につけなければならないのだと勉強になる。

 二人の組合員に組合脱会届けをUPC宛でなく強制的に協会側に出させた点や組合を脱会した人に特別に奨励金を払った点などの不当労働行為や、UPC潰し、組合敵視の意識を持って労組との交渉に臨んだりした点を追求される。

 例えば協会宛てに組合脱退届けを書かせたNさんに適切な行為では無いと思いながらG会長に報告し警告を発すべきだと考えたが実行はしなかったと。禅問答をしているようだが尻尾は掴まれない。
 僕のブログは保護観察状態(Probation)にあるのでこれ以上のコメントは差し控える。
今日は午後に強制力のある東京地裁で協会vsUPCの法廷がある。これから傍聴に駆けつける。毎日忙しいねえ。

 実践映画塾「シネマ☆インパクト」は受講生とともに、大森立嗣や深作健太、山下敦弘など新進気鋭の監督たちと短編を中心に映画作りに励む。
主宰する山本政志が監督と脚本を書き「さよなら渓谷」などのプロデューサー村岡伸一郎が制作した不思議な新興宗教のドラマだが良く出来ている。スタッフもキャストも知らない人たちばかりだが共感出来る秀作だ。

 在日韓国人のミンジョン(玄里)は友人美奈(趣里)の誘いに応じ、ほんの小遣い稼ぎのつもりで新宿のコリアンタウンでシンバン=巫女を始める。
心に浮かんだ「水と緑からのメッセージ」を伝えながら悩みを抱える人たちに語りける。傷ついた魂に水の声は届いたのだろうか、集まった人々は癒されて行く。

 ミンジョン自身は自分でも信じていないことに不安を覚え適当なタイミングでやめるつもりだったが、救済を願う信者たちが増えていき、次第に後戻りできない状況に陥っていく。
 やがてそこは宗教団体「真教・神の水」となり、さまざまな思惑を持つ人々が集まってくる。もう小遣い稼ぎの域を超え立派な事業になっている。

 この辺りの描写は納得性があり、ミンジョンを感情移入できる主人公だと認識する。
更にややこしくしているのはミンジョンの父親三樹夫(鎌瀧秋浩)が教団に現れ同居し始めることだ。
借金まみれのホームレスでミンジョンから金を絞りとるだけ絞って、見つかればヤクザの高沢(小田敬)に殺されるから逃げ込んだのだ。
 ところが高沢の使い走りをしているシンジ少年(萩原利久)がはしっこい。三樹夫を脅し、教団の金を盗ませて貢がせる。
登場人物が夫々特異なキャラクターでコミカルタッチで物語は展開する。

 不安を覚えたミンジョンは姿を消して、実際巫女だった祖母の友人の話を聞き、滝に打たれ水に浸って自分の考えを纏めコンセプトを作り上げる。
一方教団は教祖が居なくなって大騒ぎ。経営を任されている赤尾(村上淳)や美奈は代役に暗い顔をしている沖田紗枝(中村夏子)を巫女に仕立てて語らせる。こちらは「空」の講話だ。これがミンジョン以上に受けるから面白い。

 村上淳以外は知らない役者ばかり。
主役のミンジョン役の玄理(ヒョンリ)は在日で三カ国語を喋る。目鼻が離れたノッペリ美人でおっとりした教祖役にピッタリ。
美奈役の趣里は小顔にストレートのボブが似合い、ミンジョの親友で最後まで教祖を立てる。
芝居の上手いのは代役、紗枝役の中村夏子、シネマインパクトの受講生の中から抜擢されたシンデレラガール。美人じゃないが演技はしっかりしている。

 世の中で傷つき悩みを抱えた人々、それを利用して金儲けを考える卑しい人たち、純粋に自然が持つ生命力に憧れ、それを伝えようとするヒロイン、それでいて教祖を持ち上げるでも無い。
 映画はその誰にも与せず淡々と混沌とした世界を描くだけ。

期待しないで見た作品だけに儲け物の映画だ。

 8月30日よりオーディトリアム渋谷で公開される。

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