前編はこちらです。
こちらは女湯側の脱衣所。小ざっぱりしていて明るく、居心地がよいです。休日は人の入れ替わりが激しく、脱衣所だけでも常に10人ぐらいの人たちでわいわいと賑わっていました。さすが観光地!
ドライヤーを当てられて楽しそうにはしゃぐ男の子、世間話をしている30代くらいの女性たち。浴室から出てきがてら、誰かとお喋りしながら黄色いマットを足で引きずって、床を綺麗にしてくれる、おばさん。。
いろんな人がいるけど、どことなく皆笑顔で楽しそう。ていうか、やけに明るくて元気なような…。これが浅草の銭湯ということかなっ?
男湯の脱衣所は、またちょっとつくりが違うんですよね〜。
マッサージ椅子が二台並んだ半個室?のようなコーナーがあったり。全体の広さも、女湯の脱衣所の1.5倍近くあるかも。
建物の構造上、男女の違いが出てしまうのはしょうがなかったそうです…。
が、違いはこれだけではなかったのです!
それは後ほど(後編にて)ご紹介します。
女湯に戻りまして…やっと大浴場へ。
ふわぉっ。素敵な富士山。優しげな色使いで、完全に私の好みの絵です。タイルがつやつや光って、景色が輝いているみたい。
綺麗だな〜、としばらく立ち尽くしては眺め、運んできた椅子に腰掛けてからも何もせずに絵を眺めてから、ふと見た鏡ごしに、おばさまと目が合って、すぐに視線を逸らされてしまった…。どうしても、私の挙動はおかしいのか。でも、もう気にするのやめよう…。
右端に描かれている桜も綺麗ですね〜、男湯の左端には違うものが描かれているのだろうな〜、松とかかなあ〜、と想像するのも楽しい。
驚いたのは、シャワーから茶色いお湯が出てきたこと!
蛇骨湯は、黒湯温泉が特長なんですよね。源泉が多くて有り余っているのかな?!…シャワーからも、カランからも、おそらく湯船と同じ成分の褐色の温泉が出てきました。
では、噂の黒湯に浸かってみますかね〜。ちょっと熱めだけど、いい湯加減〜。思ったよりお湯が透けてる。腕をさわると、肌がすべーっとする感触。
お、と思ったのは、ジェットが押しボタン式だったのです。
銭湯めぐり初心者で、経験?も少ないからでしょうか、初めて見ました。ジェット出っぱなしよりも節約になるのかな〜。
ジェットの枠の外で、ん〜どうしようかな〜入ろかな〜と思っていると、私と同い年くらいの女の子現る。ここは一人で来ている若い子もちょこちょこ見ます。
女の子、おそるおそるボタンを押す。ぶぉっ。おおっ、出た出た。
自分くらいの歳の子が銭湯に来てちょっと戸惑っている様子を見ると、親近感が湧きますよ…。
しかし、このジェット、スペースが狭めなためか、泡がはみ出して大量にこっちにきちゃってます。
「あ、あら、これでいいのかなっ?」なんて顔をして、ますます戸惑いを隠せない女の子。
私はといえば、(おお…、この、間接的な泡もなかなか…。)
こっそりと「おすそ分けジェット」と名付けました。
しばらく二人無言で、同じ泡を味わう。
……つづく。