昨日(25日)外国特派員協会から、地裁で完全勝利を勝ち取ったと嬉しそうなメッセージが会員全員に届いた。
「2013年6月21日、東京地方裁判所において、元従業員10名による仮処分の申し立ては、10名全員について「却下」との決定が下されました。
すなわち仮処分事件は、当方の勝訴となりました。
多くの会員の皆様には大変ご心配をおかけ致しましたが、まずはご報告申し上げます。
しかし今後においても、申立人らが本訴訟を提起することも想定されます。
協会は、顧問弁護士の助言を得て、慎重に人事施策を進め、より健全な労使関係の構築のため、一層努力する所存です。皆様のご支援に御礼申し上げ、今後とも何卒よろしくお願申し上げます」と。
人事担当の福永Second Vice Presidentとバームガートナー会長の署名入りだ。本来なら担当の福永理事の署名だけなのだが、後数日しか会長任期が残っていないLAMED DUCKのバームがートナーはこのような「ハレの場」には必ずシャシャリ出て来る。彼の人柄が知れる一面だ。
勝利宣言の影に敢えて隠してあるのは裁判長が主文に添えた付言。協会側がゴリ押しの「公益法人化」のために従業員を解雇しF&Bを東急へアウトソーシングをしたのは果たして「必要だったのか」?と疑問を投げかけている。
裁判長の「赤字経営の原因がF&B(バー食堂部門)にありとも言えない。解雇人選(誰をクビにするか)も合理性が無い。必ずしも(今強硬に進めている)公益法人申請が必要だったとも言えない」の言葉はもっと強調して労組側は会員に喧伝すべきだ。敢えてこのフレーズは協会会員には隠している。
それに予算を4倍に膨れ上がっているリーガルフィーはどうする積りだろう。勝訴しても裁判費用(配達証明郵便など精々数千円)は敗訴して労組側の負担になるが、横木、角山など青天井で要求している高額なフィーはFCCJがつまり我々の会費から払はなければならない。
このままだと協会側の「万歳」三唱と傀儡・金髪会長への「院政」が着々と進み、今まで以上にやりたい放題政策が施行される。
この映画はシニア割引も女性割引も無いと言う。TOHOシネマズ六本木のスクリーン6で久し振りにフルの正規料金1800円を払って見た。朝10時からの回にも拘わらず漢流ファンのオバサマたちで半分席は埋まっている。
邦題「10人の泥棒たち」はハリウッドの大ヒット作「オーシャンと11人の仲間」を意識するほど、内容は似ている点が多い。だが脚本や役者は勿論、特殊効果やスタントアクションなどは勝っており韓国映画の実力を誇示している。
冒頭は派手な高価な美術品を奪うシーンから派手だ。ガム(を母親に仕立てイェニコール(チョン・ジヒョン)は惚れている美術館長(シン・ハギュン)の気を逸らせている間にポパイ(イ・ジョンジェ)をボスとする窃盗団は屋上から警備システムを切断しレーザー光線を潜りぬけ、偽物とすり替えて国宝級の美術品をまんまと奪う。ポパイはかつて仕事を一緒にしたことがある伝説の泥棒マカオ・パク(キム・ユンソク)から、幻のダイヤモンド『太陽の涙』の強奪計画を聞かされる。1億ドル(100億円)相当のダイヤモンドの強奪と言う大仕事に胸を高鳴らせながら窃盗団6人の一行は、チェン(サイモン・ヤム)ら中国人4人の窃盗団とマカオで落ち合いカジノを舞台に計画を実行に移す。
これが韓国映画かと思うようなアクションシーンの素晴らしさに呆然とする。高層ビルからロープ一本で吊下がりながら銃撃戦やら肉弾戦、ドバイで目を瞠ったトム・クルーズの「MI4」に勝るとも劣らない。
だが寄せ集めの中国や香港、韓国の泥棒たちが欲にとらわれたら筋縄でいくはずもなく、盗み出した後の警察を巻き込んで争奪戦が、カーチェイスあり銃撃戦があり手榴弾ありの大アクションが展開される。
昨年韓国で公開されたこの映画は「グエムル 漢江の怪物」(2006)の動員数1300万人を上回った大ヒット作だ。監督・脚本はいかさまや犯罪をテーマに映画を撮り続けるチェ・ドンフンの4作目。
マカオ・パクに扮するのは「チェイサー」の、キム・ユンソク、イェニコールは「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョンで出所して直ぐに仲間入りするペプシのキム・ヘス同様に韓国美人、中国人窃盗団のボスチェンには「エグザイル 絆」の香港のスター、サイモン・ヤムなどアジアの豪華スターが集結。カジノのバカラ・テーブルで下手な日本語で会話する客がいるが日本人は一人も出ていない。韓国映画では日本人役者はお呼びで無いようだ。
TOHOシネマズ六本木にて公開中
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