「世界に『反日の毒』をまき散らす外国特派員協会」と題して西法太郎さんが「正論」6月号に協会批判を繰り返している。
10日前の「FACTA」5月号では前会長ジョージ・バウムガートナーに焦点を当てその独善的体質を解析し前会長が仕切る協会にメスを入れている。
月刊誌「正論」は1973年創刊だから41年目に当たる老舗の雑誌だ。産経新聞の同名のコラムと連携し朝日の左偏向を矯正すべく中道の「正論」を吐いている信頼に値する雑誌だ。毎月8万部を印刷し完売している。バタバタと雑誌が廃刊になる中、波乱万丈の40年を生き抜いているのは自虐的歴史観の溢れるマスコミで唯一真っ当な愛国的歴史観を吐露しそれを支持する読者層が多い証拠だ。
西法太郎は外国特派員協会(FCCJ)批判の冒頭で終戦直後のNYタイムズ元東京支社長H.J.ストークを引き合いに出している。
「外国特派員協会」はマッカーサー元帥の日本占領同時に設立された。アメリカの占領政策が如何に正しく人道的で歴史の 偉業であるかを世界へ向けて報道させるためだった」
占領期FCCJはGHQの情報発信基地だった。占領軍が去った講和後もそのスピリットを受け継いだ外人記者たちは今なお日本人たちを敗戦国民扱いし、反日活動にいそしんでいる。と前置きして歴代「害人記者たちのすさまじい所業と例をあげつらっている。
例えばシカゴ・サン紙特派員マーク・ゲインは「ニッポン日記」を連載したが、日本人が毎年350人殺され1000人を超す婦女子が強姦されたと言う「米兵の乱暴狼藉」に付いては全く触れない。GHQが命令し日本政府が設けた慰安施設(売春宿)は「酒と女で占領軍の士気と占領政策の破壊にあった」とすり替えている。10万人が生殺しにされた東京大空襲の焼け跡を眺め「6千人は死んだ」とウソを書く。日本の工業力を怖れ「製鉄、造船施設の大半を支那・朝鮮にやろう」と。パククネも習近平もこの記事をどっかで見つけて実行しようとしているのかも。
僕らの記憶に新しいのはNYタイムズのデビット・サンガーが小錦を煽って「人種差別で横綱になれない」と喋らせた。誰でも横審は厳正中立で勝敗の記録だけで横綱は決まることは知っている。小錦も後から自分の本意では無いと訂正しているが頭の廻らない小錦はサンガーの巧みな言葉のワナに引っかかってしまったのだ。人種差別を嫌うアメリカ国内でこの記事は大波紋を巻き起こした。
ことほど左様に真っ当な外人記者は外国特派員協会には居なかったが、それでも大手の欧米報道機関がプロ記者を派遣して来た時代はマシだった。
悪くなったのは留学や物見遊山で日本にやって来て本国に帰れなくなり他にやることが無い輩がジャーナリストを名乗ってFCCJに巣くいだし、それが協会幹部になってからだ。
その不良外人仲間に暇を持て余した日本人が加わってメチャクチャになったと西はFCCJ荒廃の経緯を歴史的に解析する。。例えば通信社の元極東支配人、民俗学者崩れ、大手新聞元外報部長、英語教材会社のHPに「外国特派員クラブの窓から」とコラムしかない老嬢、経済誌の元編集委員などだ。
しかし一番頭を悩ます問題は現在の偏った動き。「特定秘密保護法案」の可決の際にそれを阻止しようとキャンペーンを張った。昨年11月に福島瑞穂、主浜了、仁比聡平、山本太郎を招き「特定秘密保護法案に反対する野党超党派議員」の会見を開き、更に12月民間の清水勉、桐山桂一、三木由希子による「特定秘密法案と報道の自由」のテーマで会見を行った。
それにも拘らず法案は成立したことに老嬢は怒り心頭に発しHP上で「2014年のFCCJの重要課題として廃案や運用面での箍を嵌めさせよう」とハッパをかけ「メディアの傲慢と民衆の無知が時の政権に利用され大東亜戦争に至った苦い記憶」とオーバーだ。私見だが協会幹部はこぞって「羹に懲りて膾を吹く」状態に陥っている。法案を一知半解で捉えるとこういう妄想になる。
FCCJ会長は「協会は歴史的に中立の立場を保って来た。しかし報道の自由を侵す行為は看過できない」と息巻く。
だが西は決してFCCJは「中立」では無いと指摘する。「従軍慰安婦問題」はこれを否定する動きがあるとカミツギガメ同様に猛烈に噛みつく。そのボルテージは7年前に高まりそして今や絶頂を極めている。奇しくもそれは安倍政権時期に一致する。
安倍首相は官憲が人さらいのように連行する「狭義の強制性」は無かったとの発言にFCCJは「反日エネルギー」に火がつき猛烈に噛みつく。
日本人有識者(桜井よし子やすぎやまこういち、花岡信昭ら)が慰安婦集めや慰安所経営に日本軍・官憲の関与を否定した意見(事実)広告をワシントンポスト紙に出し協会での記者会見を申し込んだが、協会は無理難題(国会開催中の時期を見計らって会見を割り当てた)を押し付けて拒否。その反面「従軍慰安婦」を肯定する勢力の会見を同年だけで4回も開催した。
僕自身は大戦中、国民学校生徒だったので詳しいことは知らないが、それでも周りの大人や朝鮮で青春を送った年上の友人たちから色々話を聞き、更に多くの文献を漁って、自分の中でハッキリと「日本軍に強制された朝鮮人慰安婦はいない」と結論つけている。
日本でも東北の寒村の婦女子は家族を救うため多額の金銭を女衒から受け取り苦界に身を沈めたのだ。親が金を受け取ったことを知らない(知っていても知らない振りをする)元慰安婦の泣き言を聞いて大騒ぎするパククネが事情を知らないオバマ大統領まで巻き込んで米韓共同声明に盛り込むとは噴飯ものだ。
歴史を正しく見直そうとする主張を取り上げないFCCJの頑なな姿勢は、証拠や資料に基づいて歴史を見直そうと主張する側に冷淡で、根拠の乏しい証言や既成の偏向歴史にしがみ付く者に優しい。
FCCJの辞書には「フェアネスと言う文字は無い」と西は決めつける。「南京虐殺問題」でも同じ態度。
西はこれら総ての記者会見に出席し協会の態度は「報道では無く『政治活動』と自覚」したと。
反日ジャーナリストの拠点は築地や渋谷だけではない。有楽町(FCCJ)にあるのだ。反日ジャーナリズムネットワークは安倍政権になると活発化する。安倍政権が国益を守てる、真に愛国的であるとの逆証明だ。
「安倍政権は、反日外人とそれに阿る非国民が巣くう日本外国特派員協会に油断なく処してほしい」と結ぶ。
全く同感、大賛成!西は僕らの気持ちを代弁してくれた。このFCCJ批判シリーズは未だ続くと言う。ヒット作はシリーズ化するのは映画の世界だけでは無い。誰でもが待ち受け期待しているからだ。
1664年、「ニューアムステルダム」から、「ニューヨーク(NY)」が新名称となった。それから350年が経つと言う。オペラ、スポーツ、ミュージカルなど、さまざまなエンターテイメントが、NYから発信される。
「ニューヨーク生誕350年記念」と題して(日本側で勝手に付けた名だが)「ニューヨーク・アニバーサリー・ライブ」シリーズでは、通常のコンサート会場ではなく、ニューヨーカーに愛されるホールや球場での伝説のライブの中から、VODのマイシアターがODS(フィルム以外のディジタル作品)として選りすぐりの4作品を上映することになった
シリーズ第一弾のポール・マッカートニーは「シティ・フィールドの幕開けライブ」、シリーズ第二弾のビリー・ジョエルは「シェイ・スタジアム最後のライブ」と夫々銘打たれている。第三弾のサイモン&ガーファンクルは再結成のきっかけとなった「セントラル・パーク」で行った50万人集う熱狂ライブを、第四弾はデビュー25周年の際に行われたボン・ジョヴィの「メットライフ・スタジアム」や「マディソン・スクエア・ガーデン」ライブなどの映像など、ニューヨークを愛してやまない4人のアーティストによる感動のライブ映像をシリーズ。
嬉しいのはボン・ジョヴィを除いてマッカートニーもジョエルもサイモン&ガーファンクルも歌う曲に馴染みがあること。
中でも涙が零れるのはサイモン&ガーファンクル。33年前の1981年9月19日のニューヨークのセントラル・パークで再結成チャリティコンサートを開いたが、53万人もの観衆を動員したと。
今は二人とも72歳で古希を過ぎた老人だが、当時40歳の顔や姿は未だ若々しい。ポール・フレデリック・サイモンはギターの名手として今も音楽活動を行っているがすっかり太り、あの痩せて小柄の禿頭のイメージはもうない。アート・ガーファンクルは音楽活動の方向性がサイモンと合わず独立して「愛の狩人」などに主演するなど俳優を務めた。マイク・ニコルソン監督の野心作でガーファンクルはジャック・ニコルソンを相手に堂々の演技を披露している。
デブっちょと言えばビリー・ジョエルも太ってしまった。しかしデブでもピアノを暴力的に弾きマイクに近づき絶唱する姿は往年と変わらない。
僕が戸惑うのは会場名が新しくて何処だか分からないことだ。マッカートニーのコンサート会場はどう見てもニューヨーク市クイーンズにある野球場シェイ・スタジアムだが数百メートル移した所に新しいシェイ・スタジアムが出来た。それをシティバンクが命名権を買い「シティ・フィールド」としたらしい。だから新旧両シェイ・スタジアムのコンサートが収録されている。
ボン・ジョヴィの「メットライフ・スタジアム」はどう見てもニュージャージー州イーストラザフォードにある「NYジャイアンツ・スタジアム」のように見える。しかし旧スタジアムは閉鎖されジャイアンツ・スタジアムは保険会社メットライフに命名権をもつ「メットライフ・スタジアム」となりボン・ジョヴィはこの新しいスタジアムでの収録だ。
上映館はTOHOシネマズ日本橋他全国で公開される。5月24日よりポール・マッカートニー、6月21日よりビリー・ジョエル、7月に入って日は確定していないがサイモン&ガーファンクル、そしてボン・ジョヴィと続く。
|