ここから本文です

小渕氏進退に首相苦悩…閣僚辞任ドミノ懸念

読売新聞 10月19日(日)9時0分配信

 小渕経済産業相の政治資金問題を巡り、安倍首相が苦悩の色を深めている。

 自民党内に早期辞任による幕引きを求める声がある一方、第1次安倍内閣時のように「閣僚の辞任ドミノにつながりかねない」(自民党幹部)と懸念しているためだ。首相は苦しい判断を迫られている。

 首相は18日、外遊先のイタリアから帰国し、厳しい表情で政府専用機から降り立った。外遊に出発した15日時点では、松島法相による「うちわ」配布問題がくすぶっていたが、政府・与党内では「十分乗り切れる」(自民党幹部)と楽観ムードが支配的だった。しかし、帰国後は政権を巡るムードは一変した。

 小渕氏が「政治とカネ」の問題で辞任となれば、安倍内閣は大きなダメージを受けることになる。2012年12月に発足した第2次内閣は、先月3日の内閣改造まで、617日間にわたり閣僚が一人も交代せず、安定した政権運営につながっていた。改造で回復した内閣支持率が再び下落する可能性もある。

最終更新:10月19日(日)9時0分

読売新聞

 

PR