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おはようございます。村松です。
実はもう5月も半ばですね( ̄□ ̄;)!!
仕事が充実しているからでしょうか。まさに
光陰矢のごとし、一日一日を大切に過ごしたいと思います。
さて、本日も眼瞼下垂の講座です。
私がお話ししている内容は、実は医療関係者よりも
一般の方のほうが詳しいことがあります。
何故なら、医療関係者にとっては
比較的最近の研究内容なので広く知られていないからですが
一方、以前に眼瞼下垂とこれに伴う諸症状に関して
NHKで放映されたことがあるので詳しい方は詳しいのだと
思います。
内容はどんどん専門的になっておりますが・・・
これまでの記事を何とか読み返して頂き
ついてきて下さいね(*^▽^*)
前回の内容の復習です。
私のいう隠れ眼瞼下垂とは…
「挙筋腱膜(B)と瞼板(C)との連結が外れる、
あるいは挙筋腱膜自体が薄く伸びることにより、
眼瞼挙筋の力がまぶたのふちに伝わりにくくなっているが
眼瞼挙筋やその他のまぶた周囲の筋肉などの頑張りにより、
一見、正常なくらいまぶたを開くことができる状態」
のことで、医学的には「腱膜分離症」あるいは
「代償期腱膜性眼瞼下垂」と言われています。
そうです。隠れ眼瞼下垂になると、
眼瞼挙筋を相当使わないとまぶたが開かないのです。
このため、眼瞼挙筋が疲れ果て筋肉痛に陥りやすいのです!
ふくらはぎでいえば、ずーっとつま先立ち状態なわけですから。
実はこの眼瞼挙筋の筋肉痛状態が、
眼精疲労の正体なのです!!!
目を酷使するとまぶたの奥が疲れ、その部分を押すと
気持ちいいですよね?
疲れ果てた眼瞼挙筋を知らず知らずのうちにマッサージして
あげていたんですねー。
そう、眼精疲労は決して眼球の疲労ではなく、
まぶたの疲労なのです。
ここで、講座その2の内容を思い出してください。
まぶたを開くときは眼瞼挙筋(A)の速筋を自分の意思で縮め、
これにより機械受容器(E)が引っ張られ、三叉神経固有知覚が発生し、
この信号が脳を介して眼瞼挙筋(A)の遅筋に伝わり、
眼瞼挙筋がさらに縮みます。
これにより、一旦開いたまぶたはあとは無意識に開いていられるのでしたね。
で、この三叉神経固有知覚は
脳の中の三叉神経中脳路核(さんさしんけいちゅうのうろかく)という
場所に伝えられるのですが、
実はこの部分は、青斑核(せいはんかく)という場所に隣接しています。
青斑核は自律神経の中枢と言われている場所で、
ノルアドレナリンというホルモンを分泌しています。
自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあり、
おおまかに言いますと・・・
交感神経:緊張・興奮を司る神経・・・車のアクセルの役割
副交感神経:安静・リラックスを司る神経・・・車のブレーキの役割
ということになります。
ノルアドレナリンは、自律神経のうち
交感神経を刺激するホルモンなのです。
で、機械受容器から発生した三叉神経固有知覚ですが、
三叉神経中脳路核を経て青斑核に伝わり、
ノルアドレナリンを放出させます。
何のためか。
実はまぶたを補助的に開ける役割を果たしている
ミュラー筋(図のD)は、このノルアドレナリンにより
縮むのです。
すなわち、まぶたを開くとき
眼瞼挙筋(A)の速筋を自分の意思で縮める
↓
機械受容器(E)が引っ張られる
↓
三叉神経固有知覚が発生し、この信号が脳に伝わる
↓
信号が眼瞼挙筋(A)の遅筋に伝わり、縮む
これと同時に、信号が青斑核を刺激しノルアドレナリンを放出させ
これによりミュラー筋(D)も縮み、まぶたの開きを助ける
という流れになります。
じゃあ、隠れ眼瞼下垂の人はどうか。
眼瞼挙筋(A)は普通の人の倍以上に
頑張って縮む必要があります。
ということは、機械受容器(E)もかなり引っ張られます。
すると、発生する三叉神経固有知覚もかなり増幅します。
これにより青斑核を刺激し続けノルアドレナリンを
多量に放出し、ミュラー筋をフルに使って
何とかまぶたを開けているのです。
しかし、このノルアドレナリン。
ミュラー筋を縮める作用だけがある訳ではなく、
全身に作用してしまいます。
すなわち、隠れ眼瞼下垂の人は正常の人に比べ
常に交感神経が強く働いており、全身が
緊張状態に置かれてしまうのです!!
すなわち、常に副交感(ブレーキ)よりも交感(アクセル)が
優位な自律神経失調の状態Σ(゚д゚;)なのです!
今日のまとめです。
隠れ眼瞼下垂(代償期腱膜性眼瞼下垂症)のひとは、
常にミュラー筋をフル稼働させるために
ノルアドレナリンを大量の分泌しており
常に自律神経失調状態である!!
どうですか?
隠れ眼瞼下垂、恐るべしですよね( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
まだまだ講義は続きますよー。
期待されているかどうかはもう気にしないことにしました(笑)
次回は「隠れ眼瞼下垂が引き起こす様々な不定愁訴」
の巻です。
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