[PR]

 大阪市の中心街を南北に貫く「御堂筋(みどうすじ)」を活気あふれる通りに――。大阪市が自動車が通る側道に歩道部分を広げ、オープンカフェなどを誘致する計画を進めている。自転車専用道も新たに設け、歩きやすくする。めざすは、パリのシャンゼリゼ通りだ。

 11日午後、平日は車の通行が多い側道(幅5・5メートル)に、ピザ窯を載せたキッチンカーやホットドッグを売る屋台が並んだ。青空の下、ウイスキーだるのテーブルには談笑する客。大阪市が9日から始めた側道を歩道にする社会実験だ。

 近くに住む会社員の西田容子さん(40)はピザを食べ終え、緑色のイチョウ並木を見上げた。「今日は外がいいなと思って。もうすぐイチョウがきれいに色づく。この雰囲気はなかなか味わえない」と喜んだ。