米国の著名投資週刊紙『バロンズ』は1年に2回、機関投資家調査（THE BIG MONEY POLL）を実施しています。その2014年秋の調査結果が発表されました。

この調査はバロンズの企画で、実際の聞き取り作業はニューヨークにある調査会社ベータ・リサーチが下請けしています。そこでは全米の145の機関投資家に対して詳細な調査票を送り回答を得ています。バロンズはこの調査を過去20年以上も続けています。

今回の調査では向こう1年の米国株式に対する考え方で「中立」が少し減り「強気」が少し増えました。

1

強気な業種としては金融、ヘルスケア、エネルギーが増え、逆にハイテク、消費循環が減りました。

2

欧州株に対する強気が大幅に減ったのが目を引きます。

3

MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法
MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法 [単行本]


GDP予想に関しては「2.5％から3％で成長する」と回答した人が急増しました。

4

10年債の1年後の利回りに関しては3％程度という回答者が多かったです。また4％以上と回答する人が殆どいなくなったことも目を引きます。

5

フェデラルファンズ・レート引き上げのタイミングに関しては来年の第2四半期というのがコンセンサスになりつつあります。

6

フェデラルファンズ・レート引き上げ後も米国株は上昇するというのが多数派の考え方です。

7

イエレン議長の仕事ぶりには多くの投資家が満足しています。

8

（文責：広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack）

【お知らせ】
Market HackのFacebookページに「いいね」することで最新記事をサブスクライブすることができます。
これとは別にMarket Hack編集長、広瀬隆雄の個人のFacebookページもあります。こちらはお友達申請を出して頂ければすぐ承認します。（但し本名を使っている人のみ）
相場のこまごまとした材料のアップデートはMarket HackのFacebookページの方で行って行きたいと考えています。