ただ綴りたいだけなんですわ。読み流してやってください。
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大学を卒業とともに、受託制作会社のWebデザイナーになった。
Webサイト制作は、小学生の頃に「ホームページ作成」をはじめたことからズルズルと職業にするまでになった。
少しディレクター業もさせてもらっていたが、営業の理不尽さとクライアントのいい加減さが嫌な案件にあたった。
我慢しきれなかったんすわ。
7月はまるっと有給休暇だったから、働いているのに給料が発生する幸せな時間だった。
その間に、旅行をした。その後に稼ぐ宛もないのに旅行をした。金は尽きた。
チャットレディもオナクラでの勤務経験もあり、乳ぐらい触られてもなんともねえやって思っていた。
面接を申し込んだところは、「昼キャバ」「夜キャバ」と分かれているところで、夜キャバの開店前だった。
「●●さんね、」
一瞬、ほんの一瞬で全身を見られた。
「ここで待っててね」
と言って通されたのは、開店前のたばこ臭い個室ブースのようなところ。
その後、少し明るい待合室に呼ばれた。
「夜キャバ希望?いやぁ、ごめんね、夜は向いて無いよ。昼じゃだめですかね?昼ならなんとかぁー」
あ、こいつ乗り気じゃねえ。向いて無いって見ぬかれたくさいぞ。
「んー、そうですかー」
ちょっと考える振りをする。
「では、今回はご縁がなかったってことで、お時間の無い中すみません、ありがとうございました。失礼します。」
外見には自信があった。
恋で遊べた中高校生の頃もモテたし、大学に進学してからは大人の人にもモテるようになった。でも、セクキャバには向いてなかったらしい。
化粧もいつもより濃い目にしたし、久しぶりにネイルも凝ったのにショックだった…
外見がギャルっぽくないと、というより、華やかさ、一緒に歩いてステータスになるような見た目、それじゃない、ということらしい。
お金に困っている。勢いでこのまま他に行くしか無い。最寄りのヘルスを探した。
そこまで濃厚サービスをする予定はさっきまで、なかった。なかったはずなのに、Webサイトを比較しはじめていた。
感じの良いお兄さんが出てくれた。
「大丈夫ですよ!あ、今から1件面接入ってるので、19時からでも問題ないですか?」
すぐ店舗を案内してくれた。
店舗の入り口、手前がお客様用の受付になっている。奥に女の子の対応をするスペースがあった。
奥に通されたときには、「あ、逃げられないのかな」と一瞬思い、不安になる。
もし、嘘の店舗だったら、このまま威圧面接受けてレイプビデオ撮られるのかな、とか、AVシチュエーションを
メディアの影響受けすぎ。
風俗経験、ヘルスを志望する理由、月にいくらほど稼ぐつもりで働くか、などなど聞かれた。
いろいろ話をして、結果、働くことに。
写メ日記の更新方法、いつから働ける、研修の日取り、写真撮影の日、などを確認してその日は帰路に着いた。
後日、写真撮影のスタジオとして、鶯谷の「本社」を案内された。
そこで気づいた。自分は、大きなグループの系列店舗に応募していたらしい。
本社は雑居ビルがまるっとその系列で、待機部屋、メイクルーム、スタジオ、すべて入っていた。
メイクルームでメイクをしてもらい、Eカップのおっぱいをぎゅっと寄せられる。
これまででいちばんボリュームがあり、いちばん苦しい「おっぱい」が出来上がった。
これぞ、まさに、おっぱいだ、と言えるようなおっぱいが出来上がっていた。
カメラマン男性と二人きりで、わりと辛い体勢をとってパシャパシャされた。
出来上がりを拝見したが、「すごい…」の一言に尽きる。
よく、グラビアアイドルはみんな無理な体制の所為で骨盤が曲がっている、と聞くが、あれって本当なんだろうなあって身を持って感じた。
スタジオでの写真撮影の後、実際のヘルスの一連の流れのために店長と二人きりでラブホに行った。
店長はとても気を使う方で、むしろこっちが恐縮してしまうほどである。
「●●ちゃん、ごめんね!使いものにならなくてごめんね!職業病みたいなものだから、ちょっと待って、今、すっごくエロい妄想する!」
店長のモノはぜんっぜん勃たない。
ほぼ毎日たくさんの女の子の相手をするうちに、裸は見慣れてしまったとのこと。
そして、発射までする必要はないため、別にギンギンにさせなくてもいいみたい。
最低限必要なところまで勃起させ、その後、素股の練習をさせてもらった。
「この業界は、女の子はいつまでも続けられるわけじゃないから。だから、いくらまで貯まったら辞めるとか、目標を決めて始めてね」
ここまでが、すべて3ヶ月前の話なのかと思うとびっくりする…
今は、デザイナーとして知り合いの事務所の手伝いをしながら、風俗嬢を続けている。
風俗嬢は結局個人事業主扱いになるわけで、だったら、フリーランスとして立てなおして税金の手配とかも一緒に進めてしまっていいかなあと思い始めている。
気づいたら、本指名も月に3本はとるようになっていた。会いに来てくれるお客様ができると、やはり嬉しい。
ただ、店長に言われたことは守りたいと思う。
7月はまるっと有給休暇だったから、働いているのに給料が発生する幸せな時間だった。