「別れようと思う」
ちょっと考えていることがあるんで、相談のってもらってもいい?
深刻そうな文面をして呼び出しをうけるときは、
フタを開けるとだいたいそんな言葉で始まる。
そういうとき、何とも言えない気持ちを抱えながらぼくは必ず提案します。
「一回、恋人との今までのアルバム全部見返して。
それで別れたいのならば、別れればいいよ」
それしか言いません。
それしか言えないんです。
どうしてぼくがそんな提案をするのか。
それを考えるために、一度別れぎわの人たちの頭の中を考えてみます。
そうすると、
察してくれないとか。
連絡が雑になったとか。
料理をつくっても何も言ってくれないとか。
いろぉんな理由を言ってくれますけど
その人たちの頭の中はもう、別れる結論がドスンとあって、
あとは別れるための理由集めが始まっています。
別に好きな人が出来たっていうのも実際には、
今の人となんとなくマンネリの段階にさしかかって、
他の人がちょっとよく見えると言う「隣の芝生は青く見える」状態だったり。
実際に、ぼくが相談にのるとき
「恋人だってこういうことを考えていたかもしれないよね」
と説明したり説得したりしても、
「そういうのがあったとしても、もうとにかく限界」
とか、言い返してしまう。
そう、論理じゃないんですよ。結論なんて。
感情。
だから、いくら説得をしたとしても、ムダな努力で。
関係のない第三者が言ってもこれなんですから、
当の恋人同士が説得を試みようとしたところで、ドロ仕合になるのは見えていますよね。
「彼氏が別れてくれない」
と悲痛な顔した相談が来ることもありますが、
これも彼氏さんには「ムダですよ」と言いたくて。
彼氏は何をしようとしているかと言うと、説得をしようとしているんですね。
ムダなのに。きちんと説明をすれば別れないと思っている。
違います。説得じゃないんです。悲しいことに。
説得で分かるなら、どれだけ世界は円満に進んで行くか。
(なので、この記事こそっとシェアすると良いかもしれませんよ(笑))
そもそも特殊なケース(政略結婚とかの場合とか)でもない限り
みんな、“損得”で付き合ってるんじゃないですよね。
みんな高まった気持ちを抑えきれなくなって、
夜が眠れなくなるほど胸が苦しくなって、
一緒にいて、そばにいてって言うわけです。
みんな自分が付き合っている理由なんて意識なんてしていないんですよ。
だから、今、別れたい感情でいっぱいの人に、説得や論理で思いとどまってもらうのは不可能。
Flea Market Memories / InvernoDreaming
じゃあどうしないといけないか。
感情で結論を決めてしまっているわけですから、感情を動かさないといけません。
悪い感情でいっぱいの頭を良い感情でいっぱいにする必要があるわけです。
だから、こういうのを見てください。
二人で撮った画像フォルダ
メールのやりとり
告白の言葉
手紙
とにかく、良い気持ちを思い出すには、良い気持ちを刻み込んだものを見るしかないんです。
思い出すだけじゃダメです。かたちに残ったものを見てください。
かたちに残った過去を見ると、そのときの自分の気持ちも思い出すわけですね。
もちろん、思い出しても別れるときもあります。
たしかに、あの頃は楽しかったけど、付き合うほどに見えないことも見えてきて、
その部分が我慢できなくなったとか、今の人以上に好きな人ができてしまったとか、
そういうことも起きてしまいます。
そのときは、存分に別れるといいと思いますよ。
ぼくもそれで別れてきたことも、別れられてきたこともあります。
けど、ちょっと思い出せば気持ちがよみがえる場合、
つまり長い目で見ればちょっとの感情のズレでしかないとき。
そういうときは、まずは良い感情を呼び起こしてから、どうするかを決めてください。
必ず。絶対に。
I must be getting old... / idogcow
「この前はありがとう。もうちょっとだけ、頑張ってみる」
呼び出されて相談を受けてから数日後にメールがくる。
そんなメールが返って来ること、もう何十回もあります。
想いが結ばれていないときは、あんなにあんなに苦しい気持ちを我慢したふたりです。
そんな簡単に別れないで欲しいし、別れるはずがないんです。
けど、たまに、相談してくる子がぼくの好きな子だったときは、複雑なんですけど。
がんばれよって言いますけど(笑)
人生を、かっぽしよう
本文で紹介した記事
彼女が2年間付き合った彼氏と別れたのは “察してくれない”からだった - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ
関連する記事
私の話なんか聴いてくれない そう言った彼女が後悔したこと - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ
別れられない人に、すぐ別れる人は、こう言う - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ
「別れてもすぐ次」「いつも連絡が欲しい」 “恋愛中毒者”への処方箋 - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ
Facebookフォローで情報受け取る方はこちら↓
毎日複数記事アップ中。このブログをフォローする。