神元敦司
2014年10月19日05時29分
産婦人科医のうち、お産を扱う施設で働く医師(分娩〈ぶんべん〉医)の数が10年後の2024年、地方で急減し、態勢を維持するのが困難になるとの試算を日本産科婦人科学会(日産婦)と日本産婦人科医会(日産婦医会)がまとめた。全国平均だと約7%増える見込みだが、増加分は東京、大阪など大都市圏が中心。石川と福島で20%以上減るなど、27府県で減少する。高齢の医師が退職時期を迎える一方で、後継者となる若手が少ないためだ。
お産を扱う医師に限った実態が都道府県ごとに明らかになるのは初めて。日産婦医会はデータを改めて精査した上で、来月中旬に東京で開く記者会見で公表する。
全国の産婦人科医は今年3月末で1万5990人、うち分娩医は約61%、9702人だった。
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朝日新聞社会部
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