引きこもるのは現代における最強の防御
お父様お母様から金を奪い取る片利共生は、とても後ろめたいものだが慣れればなんて事はない。
強靱なメンタリティを持つ引きこもりになれば、「てめーが生んだのだから責任持って一生涯育て続けろ!」と怒鳴る人もいると言う。
カクレウオって生物は、ナマコのお尻の穴の中で暮らす。引きこもりと同類だ。
排泄物が体にこびりついても気にせず居座る。
これは、「ちゃんと働きなさいよ! 良い歳でしょ!」とお母さんが唾と共に吐く批判言葉を浴びても気にせず部屋で生きる引きこもりと全く同じだ。
カクレウオも引きこもりも、一方的に利益を得る為に必死なのである。
何故引きこもりにはナルシシストが多いのか
そもそも、家に閉じこもる原因はコミュ力の不足だったり、彼女が出来なかったり、病んでしまったり、物事が思い通りに進まなかったりするせいだ。
何もかもトントン拍子に成功して、「上手く行き過ぎる! だからそろそろ引きこもろう!」などとなる人は99%いないだろう。
基本的には、ネガティブな理由による。
コミュ症に関して言えば、「上手く喋れないかもしれない。怖くなって来た」と未来の最低な映像を先取りして、一人で落ち込む。
ここでは、自尊心に傷がつくのを恐れる心理が働いている。
他者の評価が気になってしょうがないナルシシストだからこそ、動けなくなるのだ。
彼らはビクビクと怯えている癖して自己評価がすこぶる高い。
だからこそ、「バカにされるんじゃないか? コミュ症だと笑われるんじゃないか?」と恐怖想像をする。
心のどこかに、「頑張れば僕だって軽快に喋れるはずさ」と言った自分の力を信じる気持ちがある為、それを壊されまいとしてガード体勢に入ってしまう。
戦わない事を決め込む引きこもりの誕生である。
時々、「僕は無能ですよ」と声高に主張している人を見掛けるが嘘でしかない。
他者から見て絶対的に無価値な人であっても、自分を本当の意味で無能だと捉えられる人はいないし、いるとすれば年寄りだけだ。
「無能です」は、あらかじめ心のシャッターを下ろす作業であり、こうする事で無能な理由を事細かに挙げられるのを防いでいる。
自虐発言により平和を継続させようと必死なのだ。
「あ~死にたい。空の上にいる死神が間違えてカマを落として、僕に突き刺さらないかな?」とかなんとか言いながらも、自らを愛している。それが人間なのだ。
全ての人間はナルシシストなのだ。
そして、引きこもりは更にその上を行く。
なぜかと言えば、ありとあらゆる事から守られた秘密基地のような場所に籠もり、自らにとっての快なる情報だけを取得するようになるからだ。
たとえば、童貞引きこもりがいるとしよう。
きっと彼は、厚生労働省が発表する交際率などを見て、思ったよりも彼女のいない男が多い事を知れば安堵するだろう。お気に入り登録するかもしれない。
「自分と同じ境遇の人間がいる。僕は劣ってなんかいない。今の時代女はクズが多いし、付き合うだけ無駄だろ。他に楽しい事だってあるしよ!」といとも簡単に自分で自分を救う事が出来るのだ。
もしかしたら、『童貞 多い』『童貞 好き』『童貞 カッコイイ』などと検索窓に打ち込んで、都合の良い情報だけを読んで喜びのダンスを踊り出すかもしれない。
引きこもりだからこそ出来る偏向情報収集である。
きちんと外の世界に顔を出さなくてはならない童貞だと、こう楽にはいかない。
不快になる言葉も耳にするだろうし、外に出るだけでストレスが押し寄せる。それが社会なのだ。
「童貞とかマジ無理なんだけど」「童貞はいらないや」「童貞って極端に金払いが良いか、金払いが悪いかのどっちかだよね。なんか怖い。現実での恋愛を体験した事がないから、やることなすこと全てに力が入りすぎていて滑稽」
これらは、僕が童貞だった23歳の頃に耳にしたセリフである。非童貞のフリをして本音を聞き出した。
女子は童貞のいない地下室で、殺戮に近い童貞批判を行っているのだ。
こうした地獄の社会を生き抜いた者だけが、童貞卒業を果たせるし、広い心を手に入れられる。
それを放棄して引きこもっててしまえば、「僕は言うほど悪くないよ」と自己賞賛が始まり手がつけられなくなってしまう。
ナルシシスムの深みにはまるのだ。
ひきこもりはなぜ「治る」のか?―精神分析的アプローチ (ちくま文庫)
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日記
ある程度の期間、雑にブログを書く事になる。
社会的地位を上げる為に、仕事で必要になる専門的知識を得る勉強をしたい。
そして、これから1年間は小説を書きまくって大量に送ろうと思うからだ。
取得するべき国家資格もあるし、読みたい本も無限にある。
やらなくちゃいけない事と、やりたい事が多すぎるのだ。
今後は、短文記事が増えたり、改行が雑だったり、誤字だらけだったり、はてブ・ツイッター活動が停止したりするだろう。
三歳児の食事風景のような、整っていないブログになる可能性大だ。
当分は、はてブやスターを求めない静かなスタイルで運営して行く。
その分、今までよりも好き放題書けるし、スパム認定されてホッテントリに掲載されなくてガッカリとも思わないから過激表現に気をつけなくても良くなる。
思いつきを今まで以上に、むちゃくちゃに書いていこうと思う。