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靖国神社例大祭 安倍首相「真榊」奉納
10月17日 7時36分

靖国神社例大祭 安倍首相「真榊」奉納
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安倍総理大臣は17日から始まった靖国神社の秋の例大祭に合わせて、「真榊」と呼ばれる鉢植えの供え物を奉納しました。

東京・九段の靖国神社では17日から4日間、秋の例大祭が開かれています。
安倍総理大臣はこれに合わせて、「内閣総理大臣安倍晋三」名で、「真榊」と呼ばれる鉢植えの供え物を奉納しました。
安倍総理大臣はASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議が開かれているイタリアのミラノに滞在していて18日帰国する予定で、今回の秋の例大祭に合わせた靖国神社参拝は行わない見通しです。
安倍総理大臣は、ことし春の例大祭にも今回と同様に「真榊」を奉納し、8月15日の「終戦の日」には自民党総裁として私費で玉串料を納めています。
また、総理大臣就任から1年がたった去年12月には靖国神社に参拝しています。
一方、今回の例大祭に合わせて塩崎厚生労働大臣も「真榊」を奉納しました。

官房長官「首相の真榊奉納は私人の行動」

菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「安倍総理大臣が『真榊』を奉納したことは承知しているが、私人としての行動であり政府として見解を申し上げるべきではない」と述べました。
また、菅官房長官は、記者団が「今回の対応には日中首脳会談の実現に向けた配慮があるのか」と質問したのに対し、「ないと思う。靖国神社に参拝するかしないかは、安倍総理大臣が適切に判断することだろう。閣僚も個人で判断することだろう」と述べました。

中国外務省「靖国神社巡る動きに重大な懸念」

靖国神社の秋の例大祭に合わせて安倍総理大臣が「真榊」と呼ばれる供え物を奉納したことと衆参両院の国会議員111人が参拝したことについて、中国外務省の洪磊報道官は17日の記者会見で、「靖国神社を巡る日本国内の消極的な動きに重大な懸念を表し、断固反対する」と述べました。
そのうえで、「中国は、日本が過去の侵略の歴史を直視して深く反省し、軍国主義とはっきり一線を画して初めて中日関係の健全で安定した発展が可能になる。日本が責任ある態度で関係の問題を適切に処理し、歴史問題でこれまでに示した立場と約束を順守し、実際の行動によってアジアの隣国と国際社会の信用を得るよう求める」と、従来の立場を繰り返しました。

韓国外務省「国際秩序を否定する行為」

靖国神社の秋の例大祭に合わせて安倍総理大臣が「真榊」と呼ばれる供え物を奉納したことと衆参両院の国会議員が参拝したことについて、韓国外務省の報道官は「A級戦犯を神としてまつっている神社に日本の政治指導者が敬意と謝意を示すのは、日本が戦後、国際社会に復帰した前提や国際秩序を否定する行為だ。慨嘆を禁じえない」とするコメントを読み上げました。
そのうえで、「日本は暗い過去にみずから閉じこもるのではなく、歴史に対する真剣な反省をもとに明るい未来に向かって進まなければならない」と指摘しました。

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