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【現代史家・秦郁彦氏に聞く(4・完)】
慰安婦問題で避けるべきは中韓共闘
--朝日新聞が記事を取り消そうと、韓国は相変わらず慰安婦問題で強腰だ
「韓国はもう放っておくしかない。中国に対しては刺激するのを避けるのが賢明だ。中韓の共闘となるのは避けたいからだ。韓国には遠慮なく攻勢をかける。ただし米国を主舞台にすべきだろう」
「韓国軍慰安婦、米軍慰安婦、ベトナム戦争での性犯罪、ライダイハン問題(韓国人兵士によるベトナム女性に対する性的暴行で生まれた子供の問題)…と韓国は日本の数倍も女性の人権を侵害している(笑)。大いに広報すべきだ」
--朝日新聞も韓国も、慰安婦問題の本質は強制連行の有無ではなく、女性の人権だと言い出しているが
「慰安婦募集の強制性や慰安所における性奴隷状態というのも怪しくなり、一番無難な女性の人権問題に向かっている。そうすると一般の売春はどうなるのか。これも女性の人権侵害になるのかという問題が浮上する。売春は職業の一つだという現実もある。売春婦による組合もデモもある。売春や『自由恋愛』も女性の人権侵害と規定し根絶させる方向なのか、どこで線引きするのかという議論をしなければならない」