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【現代史家・秦郁彦氏に聞く(3)】特集記事検証に不備 朝日の記者も認めている

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【現代史家・秦郁彦氏に聞く(3)】
特集記事検証に不備 朝日の記者も認めている

現代史家の秦郁彦氏=東京都内の自宅(阿比留瑠比撮影)

 「植村氏の最初の記事は元慰安婦証言のテープを聴いたとあるが、テープを聴かせてもらったのか、ダビングしたのか実物が残っているのか不明だ。実際に元慰安婦に会いもせず、テープだけをもとに報じるのは報道のイロハに反する。テープで語っているのが当人かどうかも確認できない。変な記事だ。あの特集記事の検証が非常に不備だったというのは朝日新聞の記者たちも認めている」

 --慰安婦と女子挺身隊を混同した理由を「研究の乏しさ」のせいにするという発想はいかがなものか

 「ただ、私は朝日バッシングはそろそろやめた方がいいのではないかと思う。今、朝日擁護は韓国メディアだけで背後には韓国政府もいる。慰安婦問題で中韓に日本の人権団体を加えて共闘態勢ができつつある中で、『居場所がなくなったから』と中韓側に朝日を追いやることになりやしないかと気になっている」

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