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【現代史家・秦郁彦氏に聞く(3)】特集記事検証に不備 朝日の記者も認めている

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【現代史家・秦郁彦氏に聞く(3)】
特集記事検証に不備 朝日の記者も認めている

現代史家の秦郁彦氏=東京都内の自宅(阿比留瑠比撮影)

 --朝日新聞の8月の特集記事には、秦氏もアドバイスしたと聞く

 「第1素案のようなものを持ってきたので、目を通して注文をつけた。私は『中途半端になるならやめた方がいい』『関係記者の匿名はやめなさい』と言った。それと『(吉田証言にかかわる)16本の記事取り消しは英断ではあるが、どういう記事で取り上げたのかもう2、3例追加すべきだ』とも言ったが、ことごとく実行されなかった」

 「朝日社内には後悔している人もいると思う。中途半端なものを出してたたかれて、8月の特集記事は出さなければよかったと。吉田調書の誤報もジャーナリストの池上彰氏のコラム不掲載も一過性の問題だ。一方、慰安婦問題は一過性ではないからもう少し踏み込み、敗戦処理はきれいにやるという決意でやっていればよかった」

 --特集記事の問題点はほかにも多い。植村隆元記者が平成3年8月に初めて韓国人元慰安婦の証言を書いた記事も、おそらく本人が話していない「女子挺身隊として戦場に連行」という内容になっているが、朝日新聞は事実のねじ曲げはないと主張している

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