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【現代史家・秦郁彦氏に聞く(1)】慰安婦問題 政府どう取り組むべきか

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【現代史家・秦郁彦氏に聞く(1)】
慰安婦問題 政府どう取り組むべきか

現代史家の秦郁彦氏=東京都内の自宅(阿比留瑠比撮影)

 日本の国際的なイメージを毀損(きそん)し、韓国との間で政治問題と化した慰安婦問題。朝日新聞は、朝鮮半島で女性を「奴隷狩り」して慰安婦にしたと述べた自称・元労務報国会下関支部動員部長、吉田清治氏の証言を虚偽と判断し、関連記事16本を取り消したが、朝日報道の問題点はどこにあるのか。日本の名誉回復に向けて政府は今後どう取り組むべきか。慰安婦問題に詳しい現代史家の秦郁彦氏に聞いた。(阿比留瑠比、是永桂一)

まず幻の反論文書 公開を

 --政府は今年6月、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話の作成過程に関する検証報告書を公表した

 「政府が次にやるべきことは、河野談話の見直しの前に1996年の(慰安婦を性奴隷と認定した国連の)クマラスワミ報告書について、政府が非公開としている『幻の反論文書』を公開することだ。ク報告書がその後の国連人権委員会(現・人権理事会)の動きや、2007年の米下院による慰安婦問題での対日非難決議につながった」

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