現場にアタック

2013年12月25日(水)

担当:白井京子

 

 

もう今年も残すところ1週間を切って、年越しが近づいてきましたが、

けさは「年越しカウントダウン」のお話です。

その年越しのカウントダウンのときに人が集まる場所といえば、渋谷。

今年は、その渋谷で、大がかりな立ち入り制限を行う予定なんです。

どういうことなのか。

渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸さんに聞きました

 

 

 

 

 

毎年大みそかに12時未明にかけてカウントダウン、そこで大騒ぎをする。

そのために、過去12、3年のあいだに死亡事故が2人とか、

いろんな事故があって、今年はそういう過去のことを踏まえて、

渋谷駅前交差点周辺、公園通りからハチ公前広場、

宮下公園の方まで入れないようにしてやっていくということなんです。

JR渋谷駅ハチ公改札および駅前の出口を封鎖して、

歩行者に対する整理誘導を警察の方が行うということでご理解を

お願いしているわけです。

これだけ大がかりな規制っていうのは初めてです。

 

 

渋谷といえば、今年6月4日のサッカーワールドカップのアジア最終予選の日に

スクランブル交差点周辺のみの立ち入り制限をしましたが、そのスクランブル交差点

から範囲を広げ、これだけ立ち入り制限をするのは今回が初めてだそうです。

★今年は、夜の10時から年明けて2時ごろまで、警察官が渋谷駅周辺の

歩道をグルッと取り囲んで、その内側を立ち入り制限区域にして、

用事がある人以外は歩行者の立ち入りはダメよとするそうです。

★ハチ公口の改札が閉じてしまいますし、立ち入り制限区域に入る場合は、

警察官に区域内の居酒屋に行くなどの理由を言う必要があり、

仮に区域内に入れたとしても、警察の誘導に従って、行儀良く歩くということになるんです。

もちろん、カウントダウンやハイタッチ目的では入れません!

今回の立ち入り制限、商店街の組合が賛同しているので、皆さん納得しているかと

思いきや、 立ち入り制限区域内にあるお店に伺ってみたところ、

あるおそば屋さんからこんな声が出てきました。

 

 

 

 

 

そば屋としてはやっぱり1年に1回の稼ぎ時。年越しですからね、

封鎖されては困りますね。例年は1時まで営業しているんですけど、

年越しからその辺まで入って並んで貰ってますけど、発注からなんかから

変わってきちゃうからね、もう。困りますよ、正直。

危ない、ケンカとかそういうのはわかりますけど、うちとしては平和に

常連さん来てくれるし、年末だからって電話かけて来てくれる人もいるの。

そば屋は年越しそば、年越し目指してやっているような店なんですよ。

ちょっと納得できんね。

 

 

 

 

このお店以外にも、おそば屋さんや、深夜に営業している居酒屋さんなど、

危ないのはわかるけど、やっぱりかき入れ時だから、封鎖されては困ると

いうところがありました。

この商売あがったりの声についてどう思うのか。

再び渋谷センター商店街振興組合の小野さんに伺いました。

 

 

 

 

 

それぞれの立場の人たちから、封鎖することによっての苦情

というのが来るんですけど、やっぱり、渋谷に来られる人の安全を守る

っていうのが一番の願いじゃないですか。死亡事故2名は、僕らもハッキリ

見ているし、そういうことを思うとね、

何が新年おめでとうだって。静かに、明治神宮で、それぞれの家で、

あるいはどっかのお店で、グループで騒ぎゃ良いのに、

なんで天下のスクランブルの真ん中で...、

ダメなものはダメっていうのを守っていただきたいですよね。

なんとかポリス、なんだっけ?サッカーの時の?(DJポリス)

あのとき半分以上は、からかっていますからね。

おまわりさん、おまわりさんって。

あんなレベルで皆さんどいていただきたいとかね、

今回のあの騒ぎじゃないですから。

 

 

 

 

仮にまた死傷者が出て、渋谷に人が来なくなってしまったら、本末転倒。

また、カウントダウン後には、ゴミもたくさん出るそうで、元旦に初売りで

お店をあけようとしたら、割れた瓶の掃除などで数時間かかって困っている

お店もあり、制限は必要だということでした。

ただ、気になるのはこうして広い範囲で立ち入り制限をすれば、

本当に混乱が起きないか。

雑踏警備に詳しい仙台大学の講師・田中智仁さんに聞きました。

 

 

 

 

 

 

雑踏というのは、無理に解消というのは基本、不可能なんですよ。

だから、雑踏が起こっている中でいかに混乱を少なくするかというのが

肝要なんですけど、今回逆に混乱を助長するんじゃないかという

そういった警備態勢に見えますね。

おそらく人の入場を完全にシャットアウトするというのは無理ですね。

中のお店などに行くという口実などでもって、通り抜けたり、

中に滞留する人が続出する可能性が非常に高いと考えますので、

この規制自体に意味があるかどうかは疑問です。

これは歩行者の大幅な滞留ですとか、あとは迂回誘導の際での

トラブルを招く危険性が高いと判断しております。

この警備態勢ですと、駅の反対側、モアイ像方面ですとか

宮益坂方面での混乱も想定されます。

 

 

 

警察官が渋谷駅周辺の歩道をグルッと取り囲んで、

その整理区域に用事がある人を除いて歩行者の立ち入りを制限、

そこで検問したとしても、田中さんによれば、まず、そもそも人の出入りを

制限できないのではないか、また、逆に駅の反対側に人が溜まってしまって、

そっちで2次被害が起きうると指摘されていました。

あくまで警視庁は「状況により整理区域を変更することがある」としていて、

つまり、違う方に人が集まってしまったら、そちらを規制しますとしていますが、

本当にそれで混乱しなければ良いのですけどね。

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