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小渕経産相が辞意 観劇費用問題で引責 首相、近く最終判断

 小渕優子経済産業相は18日、関連政治団体が支持者向け観劇会の一部費用を負担した疑いが指摘されている問題の責任を取り、閣僚を辞任する意向を固めた。安倍晋三首相周辺に伝えた。政府関係者が明らかにした。首相は小渕氏と近く協議し、事実関係をめぐる調査状況を見極めながら辞任を認めるかを最終判断する見通し。閣僚辞任となれば第2次安倍内閣で初めてとなり、政権運営への打撃は必至だ。

 首相は18日午後、国際会議出席を終え、政府専用機で羽田空港に帰国。公邸で秘書官らから国内の状況などについて報告を受け、東京都内の私邸に戻った。地域活性化を目指す「まち・ひと・しごと創生法案」などの重要法案を抱え、早期の事態収拾を図りたい考えだ。ただ事実関係が不明なまま問題の幕引きを急げば、世論の反発は強まりかねず、調査の進み具合などを確かめる必要があるとの判断に傾いた。

 小渕氏は20日に衆院「地方創生に関する特別委員会」への出席が予定され、調査状況を説明する方向。18日は経産省に登庁して国会対応に備えた。記者団に対し「今やらなければならないことは、政治資金に関する問題のために、しっかり調査をすることだ」と強調。閣僚辞任の意向を問う質問には明言を避けた。

 18日、公務で愛知県に出張する予定は急きょ取りやめた。経産省が同日午前に「現地での混乱を避けるため」と発表した。三菱重工業の小牧南工場(愛知県豊山町)で開かれる三菱航空機の国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の機体完成記念式典に出席する予定だった。

 小渕氏の進退に関し政府筋は「最終的には小渕氏が(調査結果を)説明してからだが、情勢は厳しい」と指摘した。自民党幹部は「辞任の流れは変わらない」と述べた。

 一方、野党側は国会で小渕氏の政治資金問題の追及を続ける構えだ。民主党の枝野幸男幹事長は18日、さいたま市で記者団に、安倍首相の任命責任が問われるとの認識を示した。

[ 2014年10月18日 22:52 ]

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