高橋健次郎
2014年10月18日15時06分
消費者庁は17日、10歳未満の子どもがキックスケーターで走行中にけがをしたという事故情報が、2010年4月以降の約5年間で53件寄せられていると発表した。転倒するなどして首から上(顔や頭)を負傷する例が6割を占め、今年5月には死亡事故も起きたとして注意を呼びかけている。
キックスケーターは車輪付きのボードに操作棒が付いている乗り物で、足で地面を蹴って進む。発表によると、年間10万~20万台が出荷されているという。
10歳未満の子どもの事故情報53件をけがの種類で分けると、37件(70%)は擦り傷や打撲だが、骨折、頭蓋(ずがい)内損傷も各5件あった。事故の発生場所が分かる29件のうち、19件は道路で起きていた。
今年5月には小学4年の女児が坂道を下っていた時に側溝に引っかかり、前方に転倒して頭部を負傷、1カ月後に死亡した。6月には8歳男児が坂道で転倒して頭の骨が折れた。いずれもヘルメットは着けていなかったという。消費者庁は「安全な場所で、ヘルメットを着用して使用してほしい」と話している。(高橋健次郎)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!