東海道新幹線:開業50年の出発式 これまで56億人運ぶ

毎日新聞 2014年10月01日 07時38分(最終更新 10月01日 14時52分)

下山田稔・東京駅長(右)の合図で出発するのぞみ1号。出発と同時に東海道新幹線開業50周年を記念し、テープカットとくす玉開花も行われた=JR東京駅で2014年10月1日午前6時、喜屋武真之介撮影
下山田稔・東京駅長(右)の合図で出発するのぞみ1号。出発と同時に東海道新幹線開業50周年を記念し、テープカットとくす玉開花も行われた=JR東京駅で2014年10月1日午前6時、喜屋武真之介撮影

 東海道新幹線が1日、開業50周年を迎え、JR東京駅(東京都千代田区)の新幹線ホームで「出発式」の式典が行われた。

 JR東海の柘植康英(つげ・こうえい)社長らがテープカットを行ったほか、新幹線の運転士や車掌長らに花束を贈呈。午前6時に下山田稔・東京駅長の出発合図で博多行きの始発「のぞみ1号」がホームを離れると、カメラのシャッター音と歓声が響いた。

 東海道新幹線は1964年10月1日に開業。これまで延べ約56億人が乗車し、走行した総距離は地球5万周に相当する約20億キロに達する。式典には64年生まれの人も招待された。

 柘植社長は「気が遠くなるようなお客様を安全にお運びできたことをお礼するとともに、喜び、誇りでもあります」と話した。

 関西大学2年の小島佑太さん(20)は、帰省先のさいたま市から1人暮らしをしている大阪府高槻市に向かうために東京駅に来た。「高校生のころまでは新幹線の運転士になりたかった。いまも鉄道関係の仕事が夢。せっかくの機会なので一番列車に乗ることにした」と、うれしそうに乗り込んだ。【木村敦彦】

下山田稔・東京駅長(左)の合図で出発するのぞみ1号=JR東京駅で2014年10月1日午前6時、喜屋武真之介撮影
下山田稔・東京駅長(左)の合図で出発するのぞみ1号=JR東京駅で2014年10月1日午前6時、喜屋武真之介撮影

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