すき家:店舗6割1200店深夜営業休止「ワンオペ解消」

毎日新聞 2014年09月30日 13時04分(最終更新 09月30日 15時19分)

すき家は今春、人手不足による労働環境の悪化が表面化し、一時閉店した店舗が相次いだ=東京都内で2014年4月、神崎修一撮影
すき家は今春、人手不足による労働環境の悪化が表面化し、一時閉店した店舗が相次いだ=東京都内で2014年4月、神崎修一撮影

 牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーホールディングス(HD)は30日、10月1日から、すき家の全店舗の約6割にあたる約1200店で、午前0時から午前5時までの深夜営業を当面休止すると発表した。すき家は深夜、1人で接客や調理を担当する「ワンオペ」など、過酷な労働環境が表面化。外部有識者で作る第三者委員会の提言を受け、「ワンオペ解消」を目指したが、人手不足を解決できず、約6割の店舗で24時間営業が困難と判断した。

 すき家は現在、1981店舗を展開。フードコートなど24時間営業ではない店などを除くと、24時間営業をしているのは1843店に上る。このうち、深夜に複数勤務体制にできたのは589店舗にとどまっている。1167店舗は当面深夜営業を一時休止し、87店舗では曜日によって24時間営業を行う。

 すき家は今春、長時間労働などを敬遠して辞めるアルバイト店員らが相次ぎ、最大で約250店が一時閉鎖に追い込まれた。【神崎修一】

最新写真特集